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合戦の日本史 (文春文庫 は 36-51)

合戦の日本史 (文春文庫 は 36-51)

合戦の日本史 (文春文庫 は 36-51)

作家
安部龍太郎
伊東潤
佐藤賢一
葉室麟
山本兼一
出版社
文藝春秋
発売日
2017-07-06
ISBN
9784167908928
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合戦の日本史 (文春文庫 は 36-51) / 感想・レビュー

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春風

現代の歴史小説家5名による対談本(山本兼一さんは第一回対談の後に亡くなられているため、以降は4人での対談)。対談テーマは、信長、秀吉、家康(〜江戸時代)、幕末というもの。幕末の章には本筋とはずれるが、それぞれの司馬遼太郎考が数ページにわたり掲載されており、興味を引いた。小説家ならではの、想像力を働かせた歴史観が提示されており、研究本とは異なった面白さがある。特に本能寺の変に話柄が転じられると、それぞれの作品を引き合いに、様々な可能性が提示されており興味深く読めた。

2017/07/15

maito/まいと

近年の大物歴史作家が一堂に介する、それだけでもすごいことなのに、それでいて戦国~明治初期、司馬遼太郎まで語り合うという、歴史小説ファンヨダレものの一冊。特に佐藤賢一さんの世界史知識や、世界・日本史の俯瞰見識が本当に素晴らしい!日本史だけ好きとか詳しいという偏った?知識がいかに見方を狭めているか本当に身に染みました(笑)そして司馬遼太郎を語り合うみなさんの中に、文学が果たすべき役割と可能性を感じて胸が熱くなった。これからの歴史小説にも期待してます!

2017/07/27

はるわか

織田信長:父信秀、伊勢湾の海運と木曾川の水運を支配、経済力、実証精神、親衛隊の育成、生涯居場所を求めていく人、不安定さと研ぎ澄まされた感性、情報収集力と勝負勘、黒太子エドワード(イングランド)、対美濃戦線七年の雌伏、兵力不足と兵農分離、立ち位置を変えてスコープを変える、視野と政治的見通し、焔硝の流通ルート:伊勢長島、海外貿易(平清盛、足利義満、信長)、教皇庁の歴史と天皇家の歴史、本能寺の変:朝廷(近衛前久)による粛清説、黒田官兵衛を中心としたキリシタン勢力(信長の次の政権を模索するイエズス会)。

2017/11/24

kokada_jnet

面白かった。強引にヨーロッパ史に比較する佐藤賢一が最強。新撰組がなせ女子に人気があるかの分析が、実に見当はずれ。BL的なものの先駆が新撰組だったワケじゃない。

2017/09/03

サケ太

様々な歴史小説家たちが語り尽くす、信長、秀吉、家康、幕末、明治維新。それぞれの作家先生の歴史観、視点が知れて凄い楽しかった。それが作品にも反映されていて興味深い。中でも、戦国時代の出来事や人物を西洋の歴史と繋げていく佐藤賢一先生の発言は面白かった。先生たちの豊富な知識。英雄たちの乗り越えてきた戦や事件の数々に対する解釈。視点が広がる感じ。

2017/07/21

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