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天神さんが晴れなら

天神さんが晴れなら

天神さんが晴れなら

作家
澤田瞳子
出版社
徳間書店
発売日
2023-04-28
ISBN
9784198655754
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天神さんが晴れなら / 感想・レビュー

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のぶ

澤田さんのエッセイを読むのは「京都はんなり暮し」に続いて二冊目。日頃から澤田さんの小説が好きで、作品はほとんど読んでいたので、その制作秘話的な話を楽しむ事ができて良かった。本はデーマごとに編集されていて、日常の事、仕事、読書、旅行、直木賞の受賞等様々な話題を楽しむ事ができて良かった。自分も京都が好きでしばしば訪れるが、澤田さんは生まれも育ちも京都なので、生粋の京都人から見る京都がどう写っているのか感じられて興味深かった。それと全編を通して飾らない澤田さんが見られて、益々小説が読みたくなった。

2023/05/14

ぶち

読友さんのレビューに魅かれて手に取りました。 直木賞作家の澤田瞳子さんは、京都で生まれ育ち、今もそこに暮らしています。そんな日常を綴ったエッセイ集です。このエッセイ集は、観光客として京都を訪れる私のような外部の人間とは違った着眼点で日々感じた事を教えてくれます。 どのエッセイも澤田さんの真摯で飾らないお人柄が伝わってきます。それは直木賞という大賞を受賞しても変りません。 食を楽しみ、旅を楽しみ、歴史に思いを馳せる澤田さんの作品をこれからも読み続けていきたいと思います。

2023/08/02

さつき

澤田さんの著作は好きで結構読んでいる方ですが、ご本人のことは全然知りませんでした。今回、このエッセイを読み、私と同世代なんだー!と嬉しくなりました。京都と東京と場所は違えど同時期に学生生活を送っていたからか、文章から伝わる空気に馴染み深いものを勝手に感じ親近感を覚えます。今までは、大きな賞を取られた作品よりも古代ものに興味があり、そちらを読んでいましたが『若冲』や『星落ちて、なお』も読もうと思いました。

2023/08/11

pohcho

有名な時代小説家の娘さんでご自身は直木賞作家。そんなすごい経歴を持ちながら素顔は飾り気のない人なんだなあと。意外と食いしん坊で食べものの話題が多いのは微笑ましい。未だに週に一度、母校の研究室で事務のアルバイトをしているという話には驚き。違う名前で同人誌に書いているのというのも(一度読んでみたい)。最後の「普通とは何か」は、短い文章の中に澤田さんの来し方や人となりが凝縮されていて心打たれた。素敵な人だなあとますますファンになる。ちなみに表題は京都の諺から。一ヶ月間日替わりの三十番神というのは初めて知った。

2023/05/30

よこたん

“なにせ紅葉の美しい秋の京都、市内はどこも大混雑。このため市民は普段から、曜日・天気・紅葉情報や行事をチェックし、今日はどこに近付くと苦労するかを確認する。” 観光客が溢れかえって路線バスに乗れない、って京都住みの経験のある人が言っていたな。美しい景色、有名な寺社仏閣のご近所特有の苦労。澤田さんのエッセイは初めて読んだ。私より歳下なのに、小説同様にしっとりと落ち着いた文章と滲み出す教養。ほんとは私よりずっと歳上なのでは? そして、いまだに母校の研究室で週1の事務のアルバイトをされていると知ってビックリ。

2023/07/15

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