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マザー・マーダー

マザー・マーダー

マザー・マーダー

作家
矢樹純
出版社
光文社
発売日
2021-12-21
ISBN
9784334914363
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マザー・マーダー / 感想・レビュー

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夢追人009

矢樹純さん初のハードカヴァーで気合が入った勝負作の連作短編集という事で長く積んでいて期待していましたが結果は惜しくも残念な出来でしたね。全5編の連作短編集ですので主役が毎回入れ替わり一話完結で次作には出て来ないのが何か物足りず全体の構成がボヤけて理解し難く中途半端でしたね。物語の中心となる母と息子の存在感が希薄で、読者はそこが知りたいのに回り道で避けまくって期待を持たせた上での最終話が何だかなあと思うイマイチの結末でしたね。やはり最後はドカン!とえげつなくビックリさせて欲しかったですが想定の範囲内でした。

2023/01/18

いつでも母さん

あぁ、今年もまた歪んだ母親の物語を読むんだろうな私。5話からなる連作短編。梶原美里・恭介母子にまんまと騙される。3話目の野崎に騙されたのだけが、自分の中で納得しちゃう。あとはもうげんなりしてしまった。特にタイトル作でもある5話目は怖い。止めて~!こんな罠というか真実を突き付けられて、矢樹さんの沼から抜け出せなくなるのではないだろうか・・

2022/01/18

reo

第一話「永い眠り」から第五話「マザー・マーダー」に繋がってゆく連作短編集。それぞれの話の脇役が、次に主人公なるという構成が分かりやすく面白い。といっても矢樹純さんのこと、期待は外しません!最初からおかしい人は最後までおかしいのだが、第五話「マザー…」までくるとそのおかしさ加減に拍車がかかります😰著者氏の作品は三冊目。癖になりそう😅

2022/07/23

しんたろー

矢樹さん3冊目は、5つの短編集かと思って読み始めたら、引き籠りの息子・恭介と溺愛する母・美里に関わった人々の連作であり「変形長編」とも言える内容…各話の主人公たちが感じる恐怖がヒタヒタと迫ってくる。『夫の骨』『妻は忘れない』よりイヤミス度が増しているのは好みではないが、何処にでもいそうな人物造形&心情の上手さは変わらないし、各話のラストでの驚かせ方もニヤリとさせる。最終章の真相に関して「伏線不足かなぁ」とは思ったが、恭介&美里と関連した人々を巧く配置していたのは面白かった。次作は「純粋長編」を期待したい♬

2022/05/09

モルク

引きこもりの息子を決してそれとは認めず、ひたすら溺愛し盲目となってしまう母親。この梶原一家を共通項とする5つの連作短編集。それぞれの家庭で暗黙のルールはある。それを他の家庭の物指しにすることはできない。梶原家に関わることで、少しずつ歯車が狂っていく人たち。薄気味悪い雰囲気がつきまとう。各章毎に驚きがあるが、それが最終章で新たな展開を見せる。二度見した!

2022/04/12

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