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幸せの国殺人事件 (一般書)

幸せの国殺人事件 (一般書)

幸せの国殺人事件 (一般書)

作家
矢樹純
出版社
ポプラ社
発売日
2023-09-13
ISBN
9784591179420
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幸せの国殺人事件 (一般書) / 感想・レビュー

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パトラッシュ

偶然見た殺人シーン動画を巡り、撮影場所と思しき廃遊園地に思い入れのある中学生3人が真相を探っていく。あまりにバカだった自分に比べ優秀で勇気があって先の読めるキャラばかりなのが嘘くさく、物語も逆転を狙った作り込み感が否めないが、少年少女の友情と成長を描くジュブナイルとしては上出来か。ゲームをやらないためプレイや値打ちについての説明はよく理解できないが、女性の失踪とゲームが絡み合って謎が解き明かされるプロセスは頷ける。大人の事情で起きる事件を子供が解決するコナン的ちぐはぐさを受容できるかで、評価が分かれるか。

2023/10/11

とん大西

「夫の骨太」や「マザー・マーダー」の刺してくるような読み応えを思えば、今回はかなりテイストが違う。今は廃墟と化した遊園地『ハピネスランド』。かつての賑わいに想いを寄せる彼ら彼女ら。あぁ、そうだよね。遊園地って誰にとっても特別な場所だよねぇ、と。ほのかに苦い少年少女の謎解きと成長と蹉跌。それを安心感ととらえるか、ちょいと物足りないと感じるかは微妙なとこ。こんなジュブナイル的な矢樹さんも悪くないと思います。地味っちゃあ、地味だけども。

2023/12/25

machi☺︎︎゛

今までの矢樹さんの作品とはちょっと違うテイストの青春冒険ミステリ。共通のオンラインゲームで繋がる中学生の海斗、太市、未夢。ある日太市から見せられたのはとっくに閉園した地元の遊園地の「絶叫の館」で撮影された謎の動画だった。この動画の裏に隠されている真実を暴こうとこの3人は夏休みを利用して一夏の冒険をする。途中太字でオンラインゲームをやってるようにゲームの実況が入ったりと細かな細工が面白かった。

2024/01/04

ででんでん

今まで読んだ何冊かの矢樹さんの作品とは、少し違った感じで…。でも主人公の年齢を無視すれば「残星を抱く」にちょっと似ているのかな。中学生たちが賢く、無鉄砲なほどに行動力があり、逞しい。余りにもそうなので、現実味が少し薄れる。登場人物の大学生とか社会人の存在感が薄い。それでも、オンラインゲームでのやり取りや、謎解きの過程はおもしろく読ませてもらったし、主人公の男の子ふたりが、お互いの気持ちを理解していくところもよかった。YA世代が読むといいのかも。

2023/12/20

yukision

中学1年のゲーム仲間3人組が, 謎の動画を見たことで閉園した遊園地に潜入して事件に巻き込まれる話。いや,巻き込まれるというよりも自ら突入して事件を穿り出すという感じか。中1とは思えない推理能力と行動力,身体能力でいまいち入り込めず。まあまあかな。

2023/12/17

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