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インサート・コイン(ズ)

インサート・コイン(ズ)

インサート・コイン(ズ)

作家
詠坂雄二
出版社
光文社
発売日
2012-02-18
ISBN
9784334928070
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インサート・コイン(ズ) / 感想・レビュー

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おしゃべりメガネ

懐かしのゲームタイトルを題材にした5編からなる連作集です。読友さんのレビューにひかれ、手にとりましたが、なかなか興味深い作品でしたね〜。題材となっているソフトは「スーパーマリオ」「ぷよぷよ」「ストⅡ」「ゼビウス」「ドラクエⅢ」です。個人的には「ぷよぷよ」を扱った作品がほっこりしてとても良かったです。「スーマリ」もなるほどなぁと唸らせる作品でしたし、何より「ドラクエ」を扱った作品が、展開や構成含め、本当にお見事でした。ゲームファンとしてもしっかりと楽しめる小説が、まさか存在しようとは思いもよりませんでした。

2016/05/19

カラシニコフ

久々の詠坂雄二だったが、いつもの詠坂雄二で安心した。血腥い詠坂テイストはないけど、なんだか煙にまかれたような爽快感、という一見すると矛盾する不思議な感情を喚起させる。詠坂雄二とも年が近いのでネタは案外解る。ちなみに、一番良かったのはぷよぷよ。次にマリオかな。ドラクエはいかにもな詠坂テイスト。ネタとして一番の衝撃は、詠坂雄二の雄二の元ネタ。あれマヂか(笑) ★★★★☆

2016/05/01

hanchyan@住みなすものはこころなりけり

面白かった。間違いなく目の前にあるのが分かってるのに掴めそうで掴めず名状できないなにか、それを著そうと柵馬の踠くさまに呼応するように、各話ともハッキリした結論が示されずどこかモヤリとしたものが残るが前向きな印象だけは確かという、実に青春小説らしい連作。続編が「背中を押されるはなし」なのに比してこちらは「焦り」のはなしか。順番通り読んだほうがよかったかも。詠坂との掛け合いもやはり楽しい。“遺言状”の謎がラストで鮮やかかつうら寂しく浮び上がる「そしてまわりこまれなかった」が出色。

2015/05/05

aquamarine

マリオ、ぷよぷよ、ストⅡ、シューティング、ドラクエ。それぞれがテーマになったミステリ短編。好みとしては甘酸っぱい青春を感じるぷよぷよパート。でもラストのドラクエが秀逸でした。謎が解けたときの一文に「ああ…」と思い、読後章題に息をのみました。ゲームを体験していない方や世代でも読めないことはないのでしょうが、私自身ドラクエはもちろんマリオも落ち物もシューティングも呆れるほどやりこんだのでそれぞれの薀蓄も楽しく読めましたが、全くしたことのないストⅡパートはよくわからなかった部分があり、読者を選ぶかもしれません。

2014/02/16

そうたそ

★★☆☆☆ マリオ、ぷよぷよ、ストⅡ、インベーダーゲーム、ドラクエなど、名作ゲームを題材にした短篇集。普段の詠坂さんの作品のようにひねくれた感じはないが、ゲームを題材に持ってくるという辺りに詠坂さんらしさを感じてしまう。個人的にはゲームはほとんどしないため、ゲームには疎い。本書で取り上げられている中でもマリオとぷよぷよくらいしかまともにやったことがなかった。やはり知っていた方が内容も楽しめるのだろうとは思うが、知っていなくても無論問題ない。個人的には終盤の二作の出来が良かったように感じた。平均すれば普通。

2014/02/10

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