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西荻夫婦 (Feelコミックス)

西荻夫婦 (Feelコミックス)

西荻夫婦 (Feelコミックス)

作家
やまだないと
出版社
祥伝社
発売日
2001-04-01
ISBN
9784396762452
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西荻夫婦 (Feelコミックス) / 感想・レビュー

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平岡

再読。学生時代に初めて読んだ時、いつか自分もこんな風に気ままでオシャレな結婚生活を送ってみたいとしか思わなかった。やがて作中の夫婦と同じ30歳前後になって再読した時、子供を持たない人生を選択したあまりのリアルさにヒリヒリしてしまった。彼らの年齢を過ぎた今、終盤のモノローグで語られる、自分を最優先した生き方の孤独が胸に迫り、それをお互いに赦し、分かち合う伴侶がいることを羨ましく思った。親でもなく、家族でもなく、他人同士で連れ添うことのさみしさと安堵感が何とも言えずせつない。

2019/09/13

wknwkn

8年ぶりに再読。本当はもう手離そうと思って、最後に1回読んでおくかという気持ちだったのですが、とても面白くて本棚に戻しました。やっぱりやまだないと好きなんだなー。連綿と続く日常の隣にある孤独や終末感。それを感じられる主人公が好き、なのかな。

2016/03/23

doji

不穏なラストといい、終わらない日常のさみしさというのはたぶんいまの時代でも続く不安なのだろうれけど、やっぱり2000年代はじめの空気がとてもする。孤独というのは状態のことじゃなくて生きる態度だと、改めておもう。

2019/05/21

yk

せつねー。とてつもなくせつねー。そして孤独感がやべー。知ってるお店や風景も出てきてリアルだし。最後ふたりはどうなってんだろう。

2018/06/04

うさやま

二人でいるけど一人でいること、愛情なのか信頼なのかわからなくなること、子供を持つ人を見ること、このままどうなるのかを穏やかに繰り返し流れていく日常の中で思うこと、そういった気持ちが全てこの一冊に収められている。共感できない人もいるかもしれない。でも僕は共感した。すごくいいなと思うのは、それらの気持ち自体がなんなのだろうってことがわかりやすく描かれてはいないこと。最後まで全体が言葉にならない感情に基づいていて、じゃあわからないのかっていうと、すごくわかるからとても悲しくなる。好き。

2020/10/05

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