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ヘリコプターマネー

ヘリコプターマネー

ヘリコプターマネー

作家
井上智洋
出版社
日本経済新聞出版社
発売日
2016-11-25
ISBN
9784532357184
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あらすじ

ヘリコプターマネーとは、ヘリコプターから市中に現金をばらまくかの如く、国民に直接カネを渡すことで、マネーサプライを大幅に増やす景気対策。バーナンキ前FRB議長は、ヘリコプターマネーの強い賛成論者として知られている。
ゼロ金利下の日本では、資金需要が増大しないために貸し出しが増大しない。それゆえに信用創造がなされず、マネーストックの増大はほとんどなかった。この現象を流動性の罠と区別するために、「信用創造の罠」と呼べば、そもそも市中のマネーが増えていないのだから、これは教科書的な流動性の罠とは異なった現象である。
それでは信用創造の罠に陥った時に、通常の金融政策はマネーストックを増大させられるだろうか。ヘリコプターマネーは直接国民にマネーを配布する金融政策の最後の手段として注目が集まっている。
ヘリコプターマネーの考え方は戦前からあり、フリードマン、バーナンキと進化してきた理論だ。だが、日本の現状と合わせた解説は未だに成されていない。本書は、気鋭のマクロ経済学者による端的な解説書。単に金融政策の解説にとどまらず、AIとの競争(労働面)という側面から日本経済を分析してきた経験を元に、ベーシックインカム(最低限の生活費給付)とセットでのヘリコプターマネー導入という具体的な導入方法も提示する。

ヘリコプターマネー / 感想・レビュー

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KAZOO

ヘリコプターマネーをまけば本当に景気がよくなるのでしょうか?これは外国とくに米国が言っていることであると思われます。この本はそのような内容についてはかなり詳しく知ることができます。しかしながら日本人の国民性やサプライサイドについての分析が必要ではないかと思われます。いまお金をたくさん持っているのは高齢者ですが、それを使ってしまうのが心配なことと、使うための魅力ある商品がないことではないでしょうか?アメリカは消費社会で借金してでも購入するという傾向がありますが。

2017/02/23

えちぜんや よーた

うーん、取っ付きにくかった。マクロ経済学のテキストを最後に読んだのが5年くらい前なので、何とも言い難い。ただ貨幣発行益でベーシックインカムを支給するという発想はびっくり大仰天。そんなんしたら通貨大暴落が起きるんちゃうの?と素人的に思ってしまった。でもある意味「ラク」な政策だから、ありうるかもしれん。筋からいえばBIは現在社会保障財源を一本化して、経費としてかかっていた中央政府と地方自治体の余計な行政コストを削って足し込むもんだと個人的に思っていたが。こっちのやり方は「血の雨が降る」だろうからね。

2017/02/21

シュラフ

100円ショップに行けば一応の商品が手に入り、コンビニやファストフード店に行けば低賃金の外国人労働者が働いている時代。こうした光景こそがデフレの真因。ヘリコプターマネー(マネーストック(現金+預金)の増大政策)活用による経済の活性化という著者の主張だが、一国だけの閉鎖型経済モデルならともかく、グルーバル経済の今日において本当にそれが有効なのかどうか疑問が残る。また政府紙幣の発行による公共投資や国民給付という考え方にも抵抗を感じる。野放図な紙幣発行防止のルールを設定しろというが、民主主義はそこまで賢くない。

2017/06/04

R

マクロ経済学をわかりやすく教えてくれる一冊でした。アベノミクスの根拠のひとつでもある学説について解説していて、それなりの説得力を覚えました。経済というか、貨幣、信用というものがどのようにして廻っているのか、これを循環させることが重要で、借金という概念もまた悪い意味だけではないと思わされる内容で知識が増えたように思います。ベーシックインカムについても言及していましたが、これについては、導入してしまうとその分上乗せされて、結局意味がなくなりそうじゃないかと思ったりもしたけど、興味深い取り組みだと感じました。

2018/07/11

izw

最初に読んだ井上先生の「人工知能と経済の未来 2030年雇用大崩壊」http://bit.ly/2zddySK でも「ヘリコプターマネー」という言葉は紹介されていたが、本書では、マクロ経済学者として、ヘリコプターでお金をばらまくような政策というヘリコプターマネーの仕組みと有用性を簡明に解説している。ペーシックインカムの議論もいくつかの国で始まっているが、まだまだ時間がかかるだろう。ヘリコプターマネーはすぐにでも実施すべき政策だろうが、まともに議論されている様子がないのはなぜだろう?

2017/10/18

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