えどめぐり <名所>時代小説傑作選 (PHP文芸文庫)
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えどめぐり <名所>時代小説傑作選 (PHP文芸文庫) / 感想・レビュー
kagetrasama-aoi(葵・橘)
「時代小説傑作選・えどめぐり」女性作家による時代小説選〈名所〉がテーマです。五編のうち宮部みゆき氏の一編のみ既読。朝井まかてさんは読みたい本として数冊登録してある作家さん。これを機会に是非読みたいです。篠綾子さんの書下ろしの「名水と葛」読後感最高です。宮本紀子さんの「両国橋物語」既読の宮本さんのものとは全く雰囲気が異なり、呆然でした。今巻もお得意たっぷりのアンソロジーですね。
2023/12/13
Tanaka9999
2023年第1刷、PHP研究所のPHP文芸文庫。5編。篠綾子『名水と葛』近所にある名水の井戸が効果的に使われている。最後のシーンが「お嬢さん」の成長を表していてよい。宮部みゆき『凍る月』タイトルはラストシーンに由来するが、月に気持ちを例えられる失踪した女中の関係がわかるような、わからないような。
2023/11/22
信兵衛
「名水と葛」は、若い男女を描いていますから、気持ちの良い読後感。 「両国橋物語」は、もう充分大人である男女の関係を描いているだけに、円熟の味わいを感じます。 そして「凍る月」は、男女の別れを描いていて、ちと切ない。
2023/11/18
ときわ
ベテランの方ばかりで安心して読める。どれも素敵な話。宮部みゆきさんが好きなので一番は宮部さんと言いたいところだが。今回は篠綾子さんの「名水と葛」が一番気に入った。
2024/02/26
coldsurgeon
江戸の町を舞台にした時代小説アンソロジー。様々な書き手が、庶民の生活を描き、現代に通じる喜びや哀しみを伝える。通信手段が乏しい時代の中、人の想いが不十分ながら伝わりが、それが生きづらさを和らげることになっていたのかもしれない。
2023/11/14
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