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猫鳴り (双葉文庫)

猫鳴り (双葉文庫)

猫鳴り (双葉文庫)

作家
沼田まほかる
ヌマタ マホカル
出版社
双葉社
発売日
2010-09-16
ISBN
9784575513783
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猫鳴り (双葉文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

タイトルからは、日常と、その一歩裏側に潜む世界が描かれるのかと想像していた。 物語の前半と後半との脈絡にはやや難を感じるものの、読後感は悪くない。 老いと終末を見事に描いた1篇といえよう。 とりわけ、看取る側の救いはこうした形でこそ語りえたのかも知れない。

2012/01/09

遥かなる想い

沼田まほかるの小説が急に本屋に置かれるようになり、『9月が永遠に続けば』『彼女がその名を知らない鳥たち』が独特の世界を描いていたので、本作を読んでみたがイマイチだったと思う。子供を流産した中年夫婦と一匹の子猫との奇妙な関係を描く一部はそれなりに沼田ワールドだったが、二部・三部とトーンダウン。 ただ、動物好きな人には身をつまされるのかもしれない

2011/11/06

三代目 びあだいまおう

恐るべし沼田まほかる。読後、喪失感と空虚感に襲われてます。冒頭はようやくお腹に授かった命を流産で失なった夫婦視点。死にかけてる子猫の「生きたいよ!助けて!」と叫ぶような鳴き声に、産まれることなく亡くした我が子の叫びを思う妻。後半はその妻を亡くした夫の視点。猫の『生きる』と『少しずつ萎みゆく命とのいさぎよき態度』が語られる三部構成。猫と一緒に暮らした経験があれば猫が人間と会話できることを知っている。立場だって、自分は家族の一員だって知っている!スゴいよ! 誇り高き猫の生きざまに揺さぶられたくば読もう‼️🙇

2019/01/18

優愛

流産した子供を猫に重ねる信枝の葛藤に胸が痛むも酷く共感できた。猫の生死までを三部作で構成してある本作で光るのは人の心情そのものだ。「きっと、モンちゃんはとっくに決めているんですよ」その瞳に何を見て、何を感じて最期を迎えるのか。人間が決めるべきじゃないことは分かっていても愛してしまえばその姿を一目でも長くと願ってしまう。日の当たる場所で横になるのが好きで、触れられることが好きだった。声を掛ければ尻尾を上下させ、藤治のために鳴いてくれた。そんな風に寄り添ってくれた猫の声が読み終えた今でも反芻してやまない。

2014/11/17

ちょこまーぶる

読み進める事が辛くて・悲しくて読む事を辞めようかと思いながら読んだ一冊でした。でも、読み終わった時は、読んで良かったなと思わせてくれる貴重な一冊でもありました。第1章で理由はあるにせよ信枝は拾った子猫に対して、そこまで冷酷になれるのか?と腹立たしく思いながら読み、第3章では、20年後の年老いた信枝の夫と老猫の二人?の世界がすさまじいぐらいに愛おしく表現されていて、生き物と暮らす覚悟や死への準備とその葛藤をも生々しく伝えられたにもかかわらず、悲しみの中にも心には温かいものが芽生えた思いが一杯になりました。

2015/12/07

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