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札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)

札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)

札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫)

作家
東直己
出版社
双葉社
発売日
2012-07-12
ISBN
9784575515114
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札幌方面中央警察署 南支署 誉れあれ (双葉文庫) / 感想・レビュー

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ケイ

もうほとんどファンタジーと言うか、ありえない設定ながら、ロマンを感じます。佐々木譲さんの話を読んでも、北海道警ってどうなっているのか心配になるけど、さすがにキタとここまで強力することはないでしょう。それに対する善警構想、こんな話があってもいいですね。ただ、ちょっと読みにくかったかな。

2014/02/11

hanchyan@飄々 

気分だけでも札幌へ避暑に(笑)。今回は「なぜひとは警察小説にハマルのか?」的なことを考察。つまるところ我々は“正義が履行される場面に飢えている”のではないか、と言う結論(執行じゃなくて履行、この感覚は案外重要だぞ)。「お仕事小説」の一種として読んだ場合、アレコレの苦難を乗り越えて履行される正義に我が身を投影して溜飲を下げるという。もちろんノワールとしての警察小説の傑作も多く正義が挫折して終わるはなしも多いのだが、その場合SW「帝国の逆襲」のように、臥薪嘗胆しつつ別な警察小説を探して捲土重来、みたいな。

2015/08/16

みすまりも

設定が面白いし、他にはない感じの警察モノに仕上がっているのだけど、語り手も舞台もくるくる変わるので読みづらかったのがなんとも惜しい。シリーズにしても面白いだろうけど、次回作は最後まで梅津目線を希望。

2013/09/10

MIEKKO

探偵シリーズの著者による警察小説。北海道警察をよく知り、深い不信感を持っている著者だから、扱われている背景は陰惨でおぞましい慣行もさらっと描かれている。だからこそ南支署という「善い警察」という「夢」を見せてくれる存在を描きたかったんだろうな。これは著者の中ではファンタジーなんだろう。冷静なキャリア。朴訥とした自分の仕事を全うするノンキャリア。純粋な若手。そしていい味を出している民間の協力者。キャラがたっていた。特に張り込みに住まいを提供してくれたおじいちゃんがつぼにはまって面白かった。

2012/08/22

sken

役所とか組織といったものに対して、基本的に信頼しないというスタンスの作者さんが、あえて警察を舞台にした作品を書いたということで、最初は違和感をもって読み始めたんですが、すぐに納得。この作品の舞台は警察のなかでも異質な存在の警官を主人公としておりましたぃ。腐敗の温床である他の警察に対して、本来あるべき姿である国と国民を守るという“善なる警察”が、圧倒的に微力な立場ながらも職務を全うするために身体を張るという物語はファンタジーではありますが、迫力ある作品に感じられました。続編もあるようなので期待しております。

2013/05/11

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