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黄泉づくし (竹書房文庫)

黄泉づくし (竹書房文庫)

黄泉づくし (竹書房文庫)

作家
平谷美樹
岡本 美月
出版社
竹書房
発売日
2015-02-28
ISBN
9784801901940
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黄泉づくし (竹書房文庫) / 感想・レビュー

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夢追人009

ハルキ文庫の怪談実話シリーズ12冊の名コンビが贈る竹書房版の新作怪談集です。本書の中で一番怖いのはカバーイラストなのではと思う程に「怖くない怪談」のイメージがすっかり定着していますが、それもまた大人の風情の落ち着きがあっていいじゃないかと思いますね。『テントを叩くもの』今から20年程前の事コヤマくんが恋人のカナさんと古い山城跡のキャンプ場に行く。日が暮れると共に雨が降り出しキャンプで二人がくつろいでいると急にバンバンバンッと叩く音がするが外には誰もいない。その地には人柱にされた娘達の霊が今も彷徨うと言う。

2020/09/10

HANA

実話怪談集。この人の怪談は他と違い、誠実な人柄が滲み出ている。ただ、それが怖さに直結するかというのはまた別の問題であるのが悲しい。読みながら何となく昭和の心霊と科学が直結している様な、疑似科学的な、どことなく中岡俊哉的な懐かしい感じを思い出した。他の実話怪談と違い、幽霊が日常と同じ地平のどこかに佇んでいる様な語り口がそう思わせるのかな。それ以外だと虫の知らせみたいなものも含まれているが、それもどこまでが勘違いなのかというような茫漠とした雰囲気に包まれた話ばかり。今まで同様、何か安心する話が多かったなあ。

2015/04/03

chatnoir

本人曰く、怖くない実話怪談。でも、出どころははっきりしているものばかり。家人を守るため他人を寄せ付けないお面、凄いなぁ。市井で料金を取らない〝カミサマ”の前世視も面白かった。お地蔵様=閻魔様という宗教感と臨死体験が混ざった話も面白かった。このかたのお住まいが東北のため、重たい話もあった。

2018/05/13

ミロリ

初読み作家さん、さらにいつも読む怪談とは違う雰囲気の怪談だったので、未知という点で怖かったです。読んで感じる怖さは、気持ち悪さがなくてベーシックなものでした。『知っている町』『《カミサマ》の孫』が良かったです。

2015/07/28

澤水月

まず告知段階からびっくり、角川で12年続いた実話怪談の区切りをつけた…と思ったらまさかの竹移籍。「怖くない」と前書きで言い切られてるし…でもカミサマなど東北土着ものは俄然面白い。岡本氏とはどう書き分けてるのだろう。スケートでき桜名所の池のほとりにある北の図書館を特定したい

2015/03/03

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