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本の森 翻訳の泉

本の森 翻訳の泉

本の森 翻訳の泉

作家
鴻巣友季子
出版社
作品社
発売日
2013-08-23
ISBN
9784861824432
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本の森 翻訳の泉 / 感想・レビュー

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しーふぉ

鴻巣さんは穂村弘さんの本で知り気になっていた翻訳家です。書評や読書日記、対談などで構成されている。翻訳家だけあって構文についての考察が多い気がする。

2019/04/14

れいぽ

読書しながら久しぶりに頭を使いました(笑)これは凄い本です!書評・文学論・翻訳家としての姿勢・ロングインタビュー&対談。どれも内容が濃い。そして面白い。読書の醍醐味の一つは知識を得ることなんだなぁ、としみじみ幸福感に浸りました。翻訳という作業は言葉を突き詰めることに等しく、鴻巣さんの言葉ひとつひとつがきちんと密度をもって伝わってきます。こんな風に本が読めたら人生が豊かになるだろうな、と憧れます。自分の読書体験を還元できるような読み方をしないと本に失礼だよなぁ。。。と反省することしきりです。

2014/09/20

aoneko

こんな読み方もできるよ、な話。面白かったし、楽しかった。国内は、角田光代、江國香織、朝倉かすみ、水村美苗、多和田葉子、朝吹真理子、それから1Q84の独自の緻密な紐解き。他に池澤夏樹ワールドの歩き方(対談)がとくに。著者曰く、ここに書かれたものが、翻訳や書評やエッセイの土台となる部分だそう。<詩的な峡谷を知る人こそが、理想の翻訳者ではないかと思う。> かっこいい。

2013/12/04

amanon

ちょうど十年前に出た本。この十年間の間にどれだけの本が書かれ、訳されたのか?著者による書評や文学や翻訳についての対談をもっともっと読みたいという狂おしい思いにかられてしまった(笑)。また、その軽妙で親しみやすい語り口に、著者が書いた小説を読んでみたいという気になったが、本人にはその気はないとのこと。ちと惜しい。かねてから隠れた名作と思っていた町田康の『真正真実日記』についてかなり熱く語っていたのが、個人的に嬉しかった。それから、あまり純文学的文脈では扱われることの少ない片岡義男を評価しているのが意外。

2023/08/11

ともすけ

翻訳することは解釈するということなのだろう。作家の行う作業とはその点に大きな違いがある。何かを伝えたいという思いは同じなのだろうが翻訳は他者の思いを伝える側面が強い。鴻巣さんはその点について自覚的でおそらく彼女の翻訳したものを僕は信用するに違いない。それだけ他者の作品に対して許容する力を持っていると読んでいて感じた。鴻巣さんの翻訳した本を兎に角読んでみたいと思わせる誠実さを感じる。対談が収録されているが、阿部和重、水村美苗との対談は非常に興味深い。あっという間に読み終わったという感触を久しぶりに感じた。

2016/09/21

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