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闘う舞踊団

闘う舞踊団

闘う舞踊団

作家
金森穣
出版社
夕書房
発売日
2023-01-23
ISBN
9784909179098
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闘う舞踊団 / 感想・レビュー

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qoop

日本初の公共劇場専属舞踊団・Noismを率いる著者が来し方を振り返り、日本の文化政策の問題点を指摘しつつ、ダンサーの意識向上を実現させる舞踊団の在り方を問う。自身が血を流しながら培ってきた稀有な経験を披瀝して訴える、新潟市という土地に居を据え、コンテンポラリーの作品を作り、市民との交流を図る…… 尖りながら溶け込むという大きな振れ幅を私と公に落とし込んでいく、その力強さ・切実さには圧倒される。

2023/02/09

孤望

つまるところ、芸術が社会に必要とあたりまえに考える市民文化が、日本にはないのかと思った。そのためにはハコではなく人があたりまえに集まる場所としての劇場文化をつくる必要がある。芸術と本邦行政の、制度としての、思考回路としての、あまりの食い合わせの悪さが克明に描かれている。

2023/04/06

Decoy

全編、首肯しまくり&傍線引きまくり。勇気と絶望、両方をたっぷり与えてくれる。Noism+りゅーとぴあは、文化行政の成功例だと思っていたので、ちょっと驚く。一人の芸術家の孤軍奮闘を喝采したい気持ちは当然あるが、自分が行政側の人間でこの人と交渉する立場になったとしたら、かなり苦労するだろうとも感じてしまった…。いずれにしても、より良き文化行政を考えるきっかけとなる、極めて刺激的で実践的な書。

2023/06/13

an

読んでいて心が熱くなった。 劇場文化とは何か。 自分の街の劇場で質の高い舞台芸術を観て感動し、感想を語り合い、それが自分への気づきに繋がり、生活を豊かにしていく。 地方劇場から、東京を介さずに世界に作品が発信されていく。 そういう誇れる劇場、舞踊団がわがまちにあれば、どんなに素敵なことだろう。 しかし、実践するには、あまりにも厳しい現実に立ち向かわなければならない。 行政や財団を巻き込みながら、奮闘する金森氏の取り組みに頭が下がる。 多くの文化行政担当者、劇場関係者に読んでもらいたい。

2023/03/10

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