ある意味とっても日本らしい! 『名探偵コナン』『ちびまる子ちゃん』… 鉄道とキャラクターが夢のコラボ
公開日:2018/11/1
みなさんこんにちは! 朝晩の肌寒さに布団のありがたみを実感する季節ですが、そのぶん二度寝への欲求と闘う日々の大渕です。
さて、毎週怒涛のように開催されていたイベントも多少落ち着き、ここから来年3月にかけては、新型車両のお披露目も増えてきそうな鉄道業界ですが、『鉄おも!』の最新号は、そんな世間の動きを横目に、マイペースに楽しめる「キャラ電」を特集してみました。
なんの略かと言えば、もちろん「キャラクター電車」なわけですが、以前から「最近けっこう増えたよなぁ」なんてぼんやり想像していたものが、いざ集めてみるとなかなかの迫力!大人向けの専門誌ではもちろんやらない特集でしょうし、「子ども向け雑誌でもこれだけ集めた本はないはず!」と、多少の自己満足とともにお送りする企画となっております。
今回並べてみて気付いたのですが、キャラ電といっても誕生した理由は大きく3つに分けられます。
まずは、「作者の出身地」パターン。日本、いや世界中の人々を魅了する人気キャラクターを生み出した先生方は、地元の人たちにとってまさに宝!鉄道にはその地域の顔としての役割もあるので、その2つがタッグを組むことは、地域活性化にも大きく貢献することになるのです。
JR四国の「アンパンマン列車」や万葉線の「ドラえもんトラム」、JR西日本の「鬼太郎列車」がこのパターンで、ほかにもまだまだあります。
次は「名物そのままラッピング」パターン。熊本県のくまモンを筆頭に、全国区の人気ものも多数いるご当地ゆるキャラは、地域のPRには欠かせない存在で、ラッピングトレインになる例もたくさんあります。
また、動物園や水族館といったテーマパーク系、人気アニメの舞台、さらには富士山をキャラクターにしてしまうなど、各地域の特色が出やすいジャンルでもあります。
鹿島臨海鉄道の「アクアワールド大洗 サメギャラリー列車」や、伊賀鉄道の「忍者列車」は、キャラ電でイメージしがちな「カワイイ」ともひと味違ったインパクトで、個人的には好きだったりします。
そして、3つ目は「関係ないけどやりきる」パターン。大井川鐡道の「きかんしゃトーマス号」やJR西日本の「ハローキティ新幹線」、西武鉄道「ぐでたまスマイルトレイン」がこのパターンにあたりますが、ここまでくると車両の作り込みや世界観へのこだわりには目を見張るものがあります。
大井川鐡道のトーマス号は誕生から数年が経つものの、毎年のように新キャラクターが登場するなどのトピックスを用意することで、リピーターを増やしているのでしょう。
この先、海外から日本を訪れる人もまだまだ増えていくでしょうし、キャラクター列車に乗ることが日本観光の選択肢のひとつになる日も近いのではないでしょうか。
最後に付録のご紹介!今号は「そろそろゆったり湯船につかりたいよねぇ!」ということで、お風呂ポスターにしてみました。「間違い探し」と「車両マッチングゲーム」の両面で楽しめるようになっているので、家族みんなでトライしてくださいね!
では、また来月!
大渕俊輔
書籍編集者としてネコ・パブリッシングに入社後、営業部や広報部に異動して数年を過ごすが、再び編集畑に戻ることに。ガレージ専門誌の編集を担当したのち、鉄おも!の編集に携わる。趣味人だらけの同社にあっては、専門分野がない薄口。
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