『不思議の国のアリス』150周年で関連書が続々! 注目は佐々木マキが挿絵のポップな新訳版
『不思議の国のアリス』(ルイス・キャロル:著、高山宏:訳、佐々木マキ:絵/亜紀書房)
坂本龍馬が薩長同盟実現のために東奔西走し、新選組がその名を天下に轟かせていた1865年。まだ日本が江戸時代のそんな頃、イギリスではルイス・キャロルの『不思議の国のアリス』が出版されていた。
日本人が刀で斬り合いをしていた時代に、もう生まれていた作品なのか……と驚いてしまうが、今年はその出版から150年。アニバーサリー・イヤーということで、関連書籍が続々と登場している。
その世界への迫り方も非常にバラエティ豊か。文章に着目した『アリスのことば学 - 不思議の国のプリズム』(稲木昭子・沖田知子/大阪大学出版会)、アリス好きのクリエイター30人が参加した『不思議の国のアリス ビジュアルファンBOOK』(マイナビ)、ユリイカ臨時増刊号の『150年目の「不思議の国のアリス」』(青土社)などなど、様々なタイプの本が発売されている。
が、しかし。「ぶっちゃけどんなストーリーか忘れかけている」「ディズニーのアニメは見た記憶があるけど、本は読んだことがない」みたいな人も実は…