「人間は、実に馬鹿なり」…若き日の山田風太郎は戦時下の日本でなにを見たのか
日本を代表する作家のひとりである山田風太郎といえば、やはり「忍法帖シリーズ」がお馴染みであろうか。私はといえば、幼き頃に観た映画『魔界転生』で、ジュリーこと沢田研二扮する天草四郎時貞が、己の首を手に高らかに笑うシーンがやたらと印象に残って…
日本を代表する作家のひとりである山田風太郎といえば、やはり「忍法帖シリーズ」がお馴染みであろうか。私はといえば、幼き頃に観た映画『魔界転生』で、ジュリーこと沢田研二扮する天草四郎時貞が、己の首を手に高らかに笑うシーンがやたらと印象に残って…
みずからの死と向き合い、死への準備をする――“終活”という言葉は、すっかりわたしたちの生活に定着したのではないだろうか。死に関する書籍も数多く出版されるなか、ひときわ異彩を放つ1冊がある。忍法帖シリーズや『魔界転生』、さらに数々の奇想小説を世に…
戦後の伝奇・娯楽小説界に広く影響を与えた人物の一人に、山田風太郎先生がおられます。彼の作品は古くからメディアミックスされることが多く、せがわまさき先生の『バジリスク~甲賀忍法帖~』もその1つ。山田先生の『甲賀忍法帖』を原作としたもので、講談…
山田風太郎といえば、まず忍法帖シリーズを連想する人が多いでしょう。 「甲賀忍法帖」。いいですよね。異形の体質をもった忍者たちが、伊賀甲賀に別れて、はてしないリーグ戦をくり広げていく。このアイデアはそのあと、60年、70年代の忍者ものコミックに多…
明治維新を舞台に、敗れた幕府側の視点で描いた作品は多い。山田風太郎の幕末~明治小説も多くは敗者の側にスポットを当てている。が、風太郎作品はひと味違う。「ほら可哀想でしょう、悲劇でしょう」と声高に叫ぶのではなく、徹底的にエンタメしてるのだ。…
山田風太郎の忍法帖は凄いらしい、なんか劇団四季が「くノ一忍法帖」やりそうな物言いですが、凄いのはほんとうだから仕方がない。 奇想小説という言い方はよくあって、藤枝静男とかネルヴァルとか澁澤竜彦とか上がったりするけれど、そういう「孤高の人」じ…
「山田風太郎はすべてのエンタメの原点だ!」 と、10年ほどまえに親戚のおじさま的知人にすすめられ、読んだのがこの『甲賀忍法帖』。読んで大納得。バトル漫画の原点だとよく言われていますが、その理由がよ~くわかりました。『バジリスク』という題で漫画…