注目の新刊 『すべては今日から』 ダ・ヴィンチ2012年6月号
もっとたくさん、小説を読んでください。この国の未来を築くために――。本を心から愛し、爽快に生きた稀代の紳士が、流麗にして熱烈な名調子で綴ったエッセイ、書評を一挙収録。読書生活から交友関係、人生観、そして日本への思いまで。一周忌に贈る熱き遺稿集。
最終更新 : 2018-06-08
書評家
もっとたくさん、小説を読んでください。この国の未来を築くために――。本を心から愛し、爽快に生きた稀代の紳士が、流麗にして熱烈な名調子で綴ったエッセイ、書評を一挙収録。読書生活から交友関係、人生観、そして日本への思いまで。一周忌に贈る熱き遺稿集。
「本の中には、僕の現実の世界をはるかに超えた豊かな世界が広がっている――」 テレビ司会者、書評家としても活躍し、大の読書家として知られた俳優の児玉清さんが5月16日、逝去した。享年77歳だった。 冒頭の言葉は、自伝エッセイ『負けるのは美しく』の中に記されたひと言。シンプルな言葉には、改めて、生涯読書を楽しみ、愛したその姿勢が静かに浮かびあがる。 小学生の頃、夢中になった講談本をきっかけに本好きになった児玉さんは、高校時代にオーストリアの作家、S・ツヴァイクに心酔。外国文学の世界への傾倒ぶりは、「原文で読みたい」と学習院大学独文科に進学したことからも垣間見られる。 そしてNHK-BS『週刊ブックレビュー』の司会を18年間務める一方で、新聞、雑誌などの連載をはじめ、海外面白本探求の日々を綴った著作『寝ても覚めても本の虫』など、書き手としての才能を遺憾なく発揮した。また、有川浩『阪急電車』、百田尚樹『永遠の0』、ケン・フォレット『大聖堂-果てしなき世界』などの解説も手がけ、「児玉さんが解説を書いていると読みたくなる」…
『BOOK OF THE YEAR 2008』 編集 Y.S 年末恒例の大型企画「BOOK OF THE YEAR」。今年は、前年のランキングに、新たなジャンルを追加してお届けします。 総合ランキング1位インタビューでは、S社のM氏から、熱いメッセージをいただきました。本当にありがとうございました。長年、シリーズを通してランキングのTOPを飾っていただいたこの作品への想いを、今回のインタビューからも感じとっていただけたら幸いです。関連書籍のニュースもあわせてご紹介していますので、こちらもお楽しみください。 そして、特集ラストを飾る著名人インタビューでは、俳優の沢村一樹さんと岩佐真悠子さんのおふたりに、本にまつわるお話を伺ってきました。おふたりとも、とても魅力的な方で、和やかでアットホームな対談となりました。ご協力いただいたスタッフの方々、ありがとうございました。 ほかにも、今年のニュースとキーワードで読み解く本対決企画なども盛りだくさん。誌面のアートワークを手がけていただいたsunuiさんからの素敵なプレゼント企画もあります…
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