片想いの相手との“不謹慎”で特別な旅…恋という感情を知る全ての人へ贈る『キミスイ』住野よる最新作
周りからは欠点に見えそうなところも含めて、全てを好きになってしまった人がいる。性格も思考回路も容姿もファッションも全部が大好きだ。その人の欠点さえ愛おしいし、他の人には理解できない魅力に気づいた自分がちょっぴり誇らしくさえある。だが、相手…
周りからは欠点に見えそうなところも含めて、全てを好きになってしまった人がいる。性格も思考回路も容姿もファッションも全部が大好きだ。その人の欠点さえ愛おしいし、他の人には理解できない魅力に気づいた自分がちょっぴり誇らしくさえある。だが、相手…
誰だって、今よりちょっとでもいい自分になれるものなら、なってみたい。けれどそのためには、勉強したり、行動に移したり、たくさんの人と関わったり、努力しなきゃいけないことがたくさんある。その過程で、自分の限界を思い知ったり、誰かを傷つけたり傷…
なりたい自分になる、という言葉の暴力性について、『青くて痛くて脆い』を通じて住野よるさんは語りたかったのかもしれない、と映画を観終えたあとで思った。 就活サークル「モアイ」をぶっ潰そうと意気込む主人公の大学生・田端楓に、後輩の川原が言うセリ…
〈『君の膵臓をたべたい』という作品を、好きだと言ってくれている人たち込みで殴り倒してやろうと思った〉――小説『青くて痛くて脆い』(角川文庫)刊行に際して、著者の住野よる氏が、敬愛する作家・乙一氏との対談で述べた言葉だ。実写映画化もされ、累計2…
休日明けの朝、学校や仕事に行きたくないと思う人は多いだろう。会いたくない人がいる場合もあれば、特に理由はなく、なんとなく行きたくないと思うこともある。そんな憂鬱な気持ちを抱いたあとにどのような行動を取るか。行きたくないけど頑張って行く、行…
どうして、人は集まると、誰かを爪弾きにしたくなるのだろう。誰かひとりを敵とみなすことで、結束しようとしてしまうのはなぜなのだろう。どうして、世の中からいじめはなくならないのだろう。いじめを根絶するにはどうしたら良いのだろう。 そんないじめの…
ここ数年、ネットから生まれた小説として最も知られているといっても過言ではない作品。それが通称「キミスイ」、住野よるさんの『君の膵臓をたべたい』(双葉社)だ。 本作は住野さんのデビュー作。学生時代から小説家を目指していた住野さんは、あるとき、…
2015年に刊行したデビュー作『君の膵臓をたべたい』が、65万部超えという大ヒットを記録。続く第2作『また、同じ夢を見ていた』もベストセラーとなり、無名の新人からたちまち読書界注目のヒットメーカーにのぼりつめた小説家・住野よる。 その待望の第3作『…