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「瀬尾まいこ」のレビュー・書評

【本屋大賞2019!】17年間で4回名字が変わった。でも、いつも愛されていた『そして、バトンは渡された』

【本屋大賞2019!】17年間で4回名字が変わった。でも、いつも愛されていた『そして、バトンは渡された』

「血は水よりも濃い」ということわざがある。血の繋がった血縁者の絆は、どんなに深い他人との関係よりも深く強いものである、という意味だ。けれど、本当にそう言い切れるだろうか? 柔らかく優しい世界観が特徴的な瀬尾まいこさんの小説。最新作、『そして…

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『ダ・ヴィンチ』2018年5月号「今月のプラチナ本」は、瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

『ダ・ヴィンチ』2018年5月号「今月のプラチナ本」は、瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』

『そして、バトンは渡された』 ●あらすじ● 幼い頃に実の母親を亡くしてから、さまざまな事情から、次々と親が代わるという境遇で育った17歳の女子高生・森宮優子。〈父親〉が3人、〈母親〉が2人いて、名字も3回変わるという数奇な運命を辿りながらも、いずれ…

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【本屋大賞2019!】親の離婚、同居人も名字も何度も変わった……なのに不幸じゃない。読むだけで穏やかになれる『そして、バトンは渡された』

【本屋大賞2019!】親の離婚、同居人も名字も何度も変わった……なのに不幸じゃない。読むだけで穏やかになれる『そして、バトンは渡された』

結婚式の際、教会の聖堂で花嫁とその父親が腕を組んで中央の道を歩き、正面に待つ花婿に彼女を託す――いわゆる「ヴァージンロード」歩行。これをすると父親は、花婿に娘を託してようやく自分の役目を終えたような気持ちになり、心底ほっとするとともにこの上…

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これは「青春する男兄弟」のスタンダードである

これは「青春する男兄弟」のスタンダードである

私は、もっと「笑える」ものを期待してこの作品に手を出したのだけれど、なるほど、青い春って本当に青いのね。「恥ずかしく」なってしまいましたわたくし。だって19歳。主人公たちもそのくらい。将来に対する煩悶やら、なんやらを、こうもちゃんと描かれる…

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おかしみあふれていとおしい、コミカルな図書館青春小説

おかしみあふれていとおしい、コミカルな図書館青春小説

夢をあきらめ、さしたる目標もないまま、なんとなく教職をとって高校に赴任した清。 なぜか、文芸部の顧問に任命されたのをきっかけに、熱意もやる気もなく、なげやりだった清は、少しずつ、本来の自分をとりもどしていく…たった一人の文芸部員・垣内くんと…

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