風俗嬢と出会った”元”人気マンガ家の顛末――斎藤工主演で映画化。浅野いにお渾身の問題作
2017年にビッグコミックスペリオールで連載された、浅野いにお氏の『零落』(小学館)。表現者としての行き場を見失ったマンガ家の魂の旅を辿る作品だ。30代半ばの男を主人公に作家の宿命や葛藤を描く、浅野いにお作品でも異色と言えるこのコミック。今年、…
2017年にビッグコミックスペリオールで連載された、浅野いにお氏の『零落』(小学館)。表現者としての行き場を見失ったマンガ家の魂の旅を辿る作品だ。30代半ばの男を主人公に作家の宿命や葛藤を描く、浅野いにお作品でも異色と言えるこのコミック。今年、…
かなり大雑把な分け方だが、少女マンガには、「王子様のような理想の男性が登場するもの」と、「徹底的にリアルを追求したもの」があると思う。 漫画家の鳥飼茜は、恐らく後者だ。『おんなのいえ』や『先生の白い嘘』『ロマンス暴風域』などの作品には、人生…
ゼロ年代、若者を中心に人気を博した漫画『ソラニン』(小学館)といえば、浅野いにおの代表作であり、累計90万部を超える大ヒット作。同作の完結から11年が経った今年、A5サイズの新装版『ソラニン』として再登場し、同時期に発売された単行本『零落』とと…
“お悩み相談系”の本は数多くありますが、相性ってあると思います。著者の考えにいまいち納得できなくて、余計モヤッとしたり。筆者もこれまで色んなお悩み相談系の本を読んできましたが、生意気にも「えー、この考えってなくない?」とたびたび心の中で難癖…
格差の拡大、少子高齢化社会。若者にとって負担増の世知辛い世の中になりつつあります。がむしゃらに夢を追う、やみくもに自分を貫く、とにかく権力に反抗するといった若者像が一定の市民権を得ていたのは、もはや昔のこと。窮屈に、堅実に、従順に生きるこ…
みなさん、お早うございますコンニチハ今晩は。小学生の頃は一年中ピチピチの半ズボンだった中國卓郎です。 さてさて、もうね? ワタクシこの作品に完璧なる不意打ちを喰らいました! 例えるなら…道を歩いている際に電柱の影から不意に後頭部にハイキックを…
芽衣子と種田、そしてその音楽仲間たちの物語。 ちょっと幼な顔のやわらかいタッチ、ちりばめられた小さな笑い。きらきらしたセイシュン物語やのう、なんてのほほんと読んでいると思いがけない展開に平手打ちを食らう。 でも、この作品が素晴らしいのは、残…