中高年を迎えても「今は今で悪くない」と思うために。『老後の資金がありません』などのベストセラー作家・垣谷美雨さんによるユーモア溢れる初エッセイ集
50歳も過ぎてくると、写真に写った自分の姿に「げ、歳とったな…」と思う瞬間が増えてくる。記憶力も体力も落ちてくるし、親も歳をとるし、リアルな知り合いの訃報も増えてくるし、なんとなく「死」というものまで実感を帯びてくる。この先どうしたらいいんだ…
50歳も過ぎてくると、写真に写った自分の姿に「げ、歳とったな…」と思う瞬間が増えてくる。記憶力も体力も落ちてくるし、親も歳をとるし、リアルな知り合いの訃報も増えてくるし、なんとなく「死」というものまで実感を帯びてくる。この先どうしたらいいんだ…
『あきらめません!』(垣谷美雨/講談社)を読んで、あまりにリアルな田舎の描写に、ひさしぶりに思い出したことがある。私が生まれた土地は、絵に描いたように閉鎖的で、過疎化した山奥だった。そんな場所で育った高校3年生の春、祖父に「女が大学に行って…
死を選ぶほど絶望してはいないけれど、できることなら戻ってやり直したい過去がある――そんな誰しも一度は抱くだろう願いを描いた小説『リセット〈新装版〉』(垣谷美雨/双葉社)。まるで違う道を歩んできた47歳の女性3人が、同級生だった高校3年生の時代に…
社会問題をエンタメ小説に昇華する手腕に定評のある、小説家の垣谷美雨さん。これまでも、少子化対策として「抽選見合い結婚法」が施行される架空の日本を舞台にした『結婚相手は抽選で』、独居姑の遺品整理をすることになった嫁の奮闘を描く『姑の遺品整理…
テレビドラマ化した『結婚相手は抽選で』、タイトルがすでにリアルな声になっている『姑の遺品整理は、迷惑です』(ともに双葉社)など、世の中を鋭くとらえ、ユーモラスに描き出す小説家・垣谷美雨さん。そんな彼女による、現代の女性に向けたエールのよう…
『夫の墓には入りません』『老後の資金がありません』(ともに中央公論新社)など、誰もがどきりとするテーマを中心に、精力的な執筆を続ける垣谷美雨氏。今回、そんな彼女が選んだテーマは、「遺品整理」だ。『姑の遺品整理は、迷惑です』(垣谷美雨/双葉社…
『結婚相手は抽選で』 (垣谷美雨/双葉文庫) 「抽選見合い結婚法が、来年四月一日より施行されることが決まった」──野村周平さん主演でドラマ化されている話題の小説、『結婚相手は抽選で』(垣谷美雨/双葉文庫)は、そんな衝撃的な一文ではじまる。しかも…