余った卵がご馳走に! 低コストな究極の完全栄養食品「卵」を使いこなす♪【作ってみた】

食・料理

公開日:2019/2/21

『クックパッドの絶品卵レシピ』(クックパッド株式会社/宝島社)

 単体で食べるのはもちろん、日々の料理にも欠かせない「卵」。しかし意外と「買ってからもう1ヶ月近く冷蔵庫に入れっぱなし…」なんてことにもなりがち。生食としてでなければ日持ちはする食品だが、安くて栄養価も高い卵をもっと積極的に活用したい!と考えている人は多いはず。

『クックパッドの絶品卵レシピ』(クックパッド株式会社/宝島社)は、クックパッドで人気の高かった卵レシピだけを集めた、卵料理のレパートリーを増やしたい人に打ってつけのレシピ本。この本によると、卵はビタミンCと食物繊維以外の1日に必要な栄養素のすべてを含有した“究極の完全栄養食品”なんだとか。また、以前は1日1個までと言われていたが、現在では1日2~3個食べた方が老化予防、生活習慣病予防になるとされている。

 これだけいいこと尽くしでしかも安く、1個約80kcalなのに腹持ちも良い。卵料理を極めておいしく食べることで、お財布にも体にもやさしい生活ができるのだ。これはぜひとも取り入れたい。そこで、本書の中から気になったものをいくつか作ってみようと思う。

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【使用する卵の数:4つ】卵をたくさん消費したい時に!「ふわふわ定番だし巻き卵」(P.4)

 1つめは、「ふわふわ定番だし巻き卵」。卵をボウルに割り入れ、醤油、砂糖、だし汁を加えて白身を切るように混ぜる。卵焼き用のフライパンに油をひき、卵を2/3入れて大きく混ぜて形を整え奥側に寄せる。ひっくり返して卵を手前にもってきたら、あとは通常通り卵液を入れてくるくると巻いて完成。

 最初から巻くのではなく真ん中はスクランブルエッグ状に仕上げているため、ふわっとしっとりなめらかな舌触り。まるでプロが焼いたような絶品だし巻き卵に仕上がっていた。巻き始める頃にはだいぶ形がしっかりしていて失敗も少ないので、卵焼き初心者の人にもぜひチャレンジしてほしい。

【使用する卵の数:2つ】卵を使ってかさ増し!「ふわっと卵のえびのチリソース♪」(P.16)

 2つめは、「ふわっと卵のえびのチリソース♪」。中華鍋(なければフライパン)に油を多めに入れて卵を流し入れ、大きく混ぜて半熟になったらいったん取り出す。下処理したえびに卵白、塩コショウ、片栗粉を合わせたものを炒め、こちらも取り出す。中華鍋ににんにく、生姜、豆板醤を入れて熱し、鶏がらスープの素、水、トマトケチャップ、醤油、酒、砂糖、塩コショウ、ごま油を加えて沸騰させる。あとは片栗粉でとろみをつけ、先ほど炒めた卵とえび、刻みねぎを加えてさっと混ぜれば完成。

 卵が入っていること以外は普通のエビチリだが、卵が加わることでやさしい味になる。えびだけで作るよりおいしい…! 普通のエビチリより節約できてしかもおいしいとなれば、次からは卵を入れるしかない。

【使用する卵の数:2つ】トマトの酸味がまろやかに!「フライパンでチキントマト玉子チーズとじ♪」(P.18)

 最後は「フライパンでチキントマト玉子チーズとじ♪」。フライパン(あればスキレット)にバターとオリーブオイル、にんにくを入れ、香りが出たら玉ねぎ、鶏もも肉を加えて炒め塩コショウをふる。焼き色がついたらピーマンを加えてさっと炒め、白ワイン、トマト缶、とんかつソース、砂糖、コンソメ、ドライバジル、粗びき黒コショウを加えて煮立たせる。あとはチーズを散らしてその上から溶き卵を回し入れ、チーズが溶ければ完成。

 卵とチーズのまろやかさがトマトの酸味を和らげ、コクのある味わいに。卵は半熟くらいがオススメ。スキレットや小さなフライパンで作れば、お皿を汚すことなく食べられるのも嬉しい。

 どの卵料理も、決して難しいものではなく、それでいていつもの料理をワンランクアップさせてくれる。1個10~20円ほどでこれだけ効果を発揮してくれる卵の優秀さを改めて感じる結果となった。『クックパッドの絶品卵レシピ』には、ほかにも作ってみたい卵料理がたくさん! 本書で卵をうまく使いこなして、おトクにおいしい健康生活を送りたい。

調理・文=きこなびキッチン