健やかに過ごせる体を手に入れる! 腸を整えることで得られるメリットとは?/腸を整えたければバナナを食べたほうがいいこれだけの理由

健康・美容

公開日:2022/10/24

 日々のストレスや生活習慣の乱れから、 下痢や便秘など「腸の不調」を感じる方が増えているようです。

 今回ご紹介する『腸を整えたければバナナを食べたほうがいいこれだけの理由』では、医師で‟腸のスペシャリスト”の小林弘幸さんが、手軽でどんなに忙しくても続けられる、1日2本のバナナを使った「バナナ腸活」をわかりやすく解説しています。

 バナナには、食物繊維にフラクトオリゴ糖など、腸にいい栄養素がせいぞろい! 腸を整えて、身も心も健康に過ごしましょう。

 腸を整えることで得られるメリットは、たくさんあります。代表的なものには、「免疫力アップ」「自律神経が整う」「メンタルが強くなる」「美肌になる」などが挙げられます。本気で腸活するために大切なこととは?

※本作品は小林弘幸著の書籍『腸を整えたければバナナを食べたほうがいいこれだけの理由』から一部抜粋・編集しました

※本書で紹介している内容は、効果に個人差があります。ご理解の上、お読みください。

腸を整えたければバナナを食べたほうがいいこれだけの理由 医師も実践している本気の腸活
『腸を整えたければバナナを食べたほうがいいこれだけの理由 医師も実践している本気の腸活』(小林弘幸/アスコム)

腸を整えて、今の時代を健やかに過ごせる体を手に入れる

 腸を整え、元気にすることで得られるメリットは、いろいろとあります。

 便秘や下痢などのお腹の悩みがスッキリ解消されるのは想像しやすいと思いますが、それ以外にも、今の時代を健やかに過ごすために必要な効果が得られます。

 代表的なものをいくつか紹介します。

 

●免疫力が上がる

 新型コロナウイルスが蔓延する中で、免疫力を上げておくことの大切さに改めて注目が集まりましたが、ウイルスなどの外敵から身を守ってくれるのが免疫細胞です。

 免疫細胞の7割が腸に集中しており、腸が元気だと、免疫細胞の産生を増強する物質が生成されやすくなります。

 

●自律神経が整う

 自律神経とは、簡単にいうと、内臓や代謝、体温の調節など、体のあらゆる機能を24時間コントロールする司令塔のような役割をしている神経です。

 この働きがうまくいかないと(自律神経のバランスが乱れると)、体のさまざまな機能がうまく働かなくなるため、その結果、頭痛や冷え、不眠、肩こり、疲れがとれない、やる気が出ないなど心身にさまざまな不調をきたします。

 

 腸が排便のために行う蠕動運動をコントロールしているのも、この自律神経です。自律神経の働きがうまくいかないと、蠕動運動の働きもうまくいかなくなり、腸の働きが低下してしまい、便秘などの腸のトラブルが起き、その結果、腸内環境が乱れてしまいます。

 逆に、便秘や下痢などが解消されて腸内環境が整うと、自律神経が整うことも近年の研究でわかってきました。

 つまり、腸を元気にすることは、自律神経を整えることにもつながるというわけです。

 

●ストレスを感じにくくメンタルが強くなる

 脳と腸は、自律神経などを通して密接につながっており、脳がストレスを感じると腸に伝わって腸の状態が悪くなります。

 それがまた脳に伝わり……という負のスパイラルに陥ってしまうのです。

 緊張するとお腹が痛くなるのがその証拠。このような脳と腸の関係性を「脳腸相関」といいます。

 実際のところ、幸せホルモンと呼ばれ、脳が幸福感を覚える神経伝達物質の「セロトニン」の9割を作っているのは腸ですし、やる気を生み出す「ドーパミン」を合成するビタミンを作っているのも腸にすんでいる腸内細菌です。

 つまり、腸内環境が整い、それらの腸内細菌が活発に働くことで、幸福感ややる気が生み出され、ストレスを感じにくくなるというわけです。

 

●美肌になれる

 ストレスがたまると、お腹の調子が悪くなり、肌も荒れ気味に……。

 そんな経験がある人も多いのではないでしょうか。

 腸内環境が乱れると、腸内で有害物質が生成され、それが血液にのって全身に行き渡り、肌にたまり、肌が新しく生まれ変わるのを妨げてしまいます。

 腸の不調は肌に出やすいので、肌に吹き出物ができたり、肌荒れがひどくてメイクのノリが悪かったりしたら、腸内環境が乱れていないかを疑ってみてください。

 

 そのほか、いつまでも元気に過ごすために必要な、脳の健康と筋力維持にも腸がかかわっている可能性を示唆する研究が発表されています。

 国立長寿医療研究センターもの忘れセンターの佐治直樹副センター長が、東北大学、久留米大学、テクノスルガ・ラボの協力を得て行った研究によると、認知症の方の腸内では悪玉菌が多く、善玉菌が少ないことがわかったといいます。

 また、京都府立医科大学が2017年度にスタートさせた疫学調査「京丹後長寿コホート研究」によると、タンパク質の摂取よりも、酪酸菌という腸内細菌が筋肉量と相関していたという結果が出たとのことです。

 つまり、腸内環境を整えて、腸を元気にすることが、寝たきりなどを引き起こす、高齢者の筋力低下予防につながる可能性があるのです。

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