年末ジャンボと殺人、当たる確率はどっちが高い? 知らないほうがよかった、裏世界の雑学【連載】1

文芸・カルチャー

更新日:2018/11/29

『禁断の雑学 誰もが口を閉ざす衝撃の雑学250』(黒い雑学研究会:編/彩図社)

 普段見ないフリ、気づかないフリをしていても、世の中には表の世界と裏の世界がある。テレビやインターネットで見聞きしたあのニュースが、裏では●●とつながっていた…、ということもいくらでもあり得るのだ。

「知りたくなかった」「知ってしまって怖い」という250の恐ろしい雑学をぎゅっと集約した1冊が、『禁断の雑学 誰もが口を閉ざす衝撃の雑学250』(黒い雑学研究会:編/彩図社)だ。そこから早速、今晩眠る前にふさわしい「闇の知識」の1篇をご紹介したい。

■宝くじに当たる確率より、殺される確率のほうが高い(本書143頁)

 ニュースや新聞で見聞きする殺人事件を“他人事”だと考えている人は多いだろう。だが、ある日事件に巻き込まれて犠牲者になってしまう確率は、ゼロではない。ではどれくらいの可能性があるのだろうか?

 警察庁がまとめた犯罪情勢によると、2016年の殺人事件の被害者数は362人。その過去5年の年平均は380人だ。同年の日本の人口が約1億2600万人だったことから計算すると、およそ「33万人に1人」が殺人事件で犠牲となってしまったことがわかる。

 一方で、あなたが「1等当てて仕事を辞めたいな~」とのん気に夢見ているかもしれない年末ジャンボ宝くじ。2017年の1等賞金は7億円だったが、その当選確率は2000万分の1といわれている。つまり、宝くじで1等を当てるよりも、事件で殺される確率のほうが60倍も高いのだ。しかも、治安が良いといわれる日本においての話である。知りたくなかった…。

 本書は、このほかにも日常的な事柄から、歴史、科学、事件など幅広いジャンルに関する「闇の知識」を網羅する。裏の世界を覗く、あるいは世界の恐怖について考えるひとつの入り口として、本書のページを開いてみていただきたい。

文=田坂文