KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

不審者 (集英社文庫)

不審者 (集英社文庫)

不審者 (集英社文庫)

作家
伊岡瞬
出版社
集英社
発売日
2021-09-17
ISBN
9784087442922
amazonで購入する Kindle版を購入する

「不審者 (集英社文庫)」のおすすめレビュー

「夏の行き先は、本がきめる。」ナツイチ2022キャラクターは竹内涼真さんと横浜流星さんが就任!

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』8月号からの転載になります。

集英社文庫の夏のフェア「ナツイチ2022」がスタート! 映像化作品やナツイチ特別企画など、読書好き垂涎のお楽しみが続々!  毎年恒例、集英社文庫のサマーフェア「ナツイチ」が今年もスタート! 全国の参加書店で対象文庫を買うと、その場で1つ「よまにゃブックバンド」をプレゼント。今年のラインナップは約80作品。さあ、あなたは何冊読む?

(c)Noritake

(文=野本由起)

『アキラとあきら』実写映画化!

「ナツイチ2022」のキャンペーンキャラクターは、8月26日に映画が公開する『アキラとあきら』にW主演する竹内涼真さんと横浜流星さん! 池井戸潤さんによる原作の魅力とは?

『下町ロケット』『半沢直樹』『空飛ぶタイヤ』『陸王』『民王』など、これまで数々のベストセラーを生み出してきた池井戸潤さん。映像化された作品も数多く、原作ともども大ヒットを記録している。  集英社文庫より発売中の『アキラとあきら』も、池井戸さんによる人気作。過去にはドラマ化も果たしたこの作品が、今度はスクリーンに登場する。竹…

2022/7/8

全文を読む

読書メーターユーザー激震! ひとりの「不審者」によって崩れていく平穏な家庭…『代償』著者による渾身のミステリー

『不審者』(伊岡瞬/集英社文庫)

 心に忍び寄る不安感。焦燥。世界がひっくり返ったような驚愕のクライマックス……。伊岡瞬氏による『不審者』(集英社文庫)に多くの読書家たちが衝撃を受けている。伊岡瞬氏といえば、人間の心の闇を描くのに秀でた人気小説家。数々のイヤミス作品で知られ、特に2014年に発売された法廷サスペンス『代償』は大きな話題を呼び、動画配信サービス「Hulu」でドラマ化もされた。伊岡氏の描き出す物語にはどうしてこうも惹き付けられるのだろう。本作『不審者』(集英社文庫)も、『代償』同様、不吉な香りの漂うミステリー作品だ。それなのに、クセになって読む手を止められない。先の読めない展開についつい惹き込まれてしまうのだ。

 主人公は、フリーランスの校閲者・折尾里佳子。会社員の夫・秀嗣、5歳の息子・洸太、義母・治子とともに家族4人平凡な毎日を送っていた。だが、ある日、秀嗣がサプライズで家に招いた人物によって、平穏な日々は大きく変わっていく。その人物とは、夫の兄・優平。20年以上行方知れずだった優平は、現在は起業家をしているが、具体的な会社名や住所は…

2021/9/17

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

不審者 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

イアン

★★★★★★★☆☆☆静かな狂気がおぞましい伊岡瞬の長編サスペンス。フリーの校閲者・里佳子の家に、突然夫の実兄を名乗る男が現れる。その直後から里佳子の周辺で不可解な出来事が次々と起こり始め…。20年以上音信不通だった義兄の他にも、義母やママ友など性格の歪んだ人物ばかり。その歪みの原因こそがミステリの核となるが、熟練者なら序章を読んだ段階である事実に気付くかもしれない。校閲者の仕事は興味深かったが、自分がこの作品の校閲者なら、P309は「〝護岸されており〟ではなく〝護岸があり〟の方が良いのでは?」と書きます。

2021/10/18

のり

校正・校閲の仕事を持つ「里佳子」は几帳面で慎重過ぎる性格の為に仕事面では天職と言えるが、プライベートでは神経過敏が自ずと心配の種を増やす。そんな折に20年以上音信不通だった夫の兄が突然現れる。小さい子供を抱える身として、得体の知れない義兄に不信感をもつ。近所でも不可解な事件が多発。あまりにも知らない事だらけの人物が急に住み着く事になり、精神が波打つ。不審者と被害妄想の対峙。過去の悲劇が全てを狂わせる。

2022/03/10

やっさん

★★★★★ まず、わずか6ページのプロローグが怖すぎる。そこから不気味さは徐々に加速していき、不審者の行動もだんだん大胆になり、結末はまさかの・・・!

2023/11/11

まさきち

夫の母と同居し、夫と愛息子と幸せに暮らしていた里佳子。自宅での校閲の仕事も順調な彼女の家に、21年前に生き別れた夫の兄が姿を現し、その頃から身の回りで不審な事が相次ぐ。彼に対する里佳子の不信感は日に日に増し、周囲との不協和音も増す中で彼女は孤立していく。この盛り上げ方が絶妙で、頁を捲る手が止まらず、いつことが起きるのかとドキドキしながら終盤に差し掛かった所で一気に展開が反転。話の端々に散りばめられていたパーツがピタッと合わさる所は本当に楽しめました。今度は最初からパーツを集めながら読みたいと思う一冊です。

2023/03/01

JKD

ある日突然義兄が居候をはじめる。やがて妻の里佳子は安穏な生活環境に微妙な違和感を抱き始める。怪しい。なんだか知らないけど、怪しい。いつもの生活にない微小な誤差にも敏感に反応して警戒レベルはぐんぐん上がる。それでも何が怪しいのかわからない。そして後半、義兄との対峙シーンになりドキドキハラハラ。と思ったらまさかの急展開。ジェットコースター級の読みごたえで大満足でした。

2021/10/17

感想・レビューをもっと見る