KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

新装版 考えるヒント (2) (文春文庫) (文春文庫 こ 1-9)

新装版 考えるヒント (2) (文春文庫) (文春文庫 こ 1-9)

新装版 考えるヒント (2) (文春文庫) (文春文庫 こ 1-9)

作家
小林秀雄
出版社
文藝春秋
発売日
2007-09-04
ISBN
9784167107130
amazonで購入する

新装版 考えるヒント (2) (文春文庫) (文春文庫 こ 1-9) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

i-miya

2013.12.30(12/23)(つづき)小林秀雄著。 12/30 (p091) 蕃山いうところの、「本の交わり」 官学などで扱われている本が、彼には、死物に映っていたに違いない。 書物が実用を強いられて、一片の反古として、反古と化していると感じていただろう。 人間と云うものを改めて考え直そうという熱意は江戸中期にかけての学問の復興期に最も強かった。 

2013/12/30

i-miya

2014.02.09(01/23)(つづき)小林秀雄著。 02/06 (P095) (長寿のこと) このころは、長寿の人、増えた、という。というより、平均寿命が延びたという方が正確な言い方ではないか、というが、そんなことはない。 言葉の発想法が違う。 例えば、名人というかわり、無形文化財という。 ことばが正確になると、意味が貧しくなる。 今日の生産という言葉の濫用は、機械による膨大な物的生産に見合うものである。 濫用する当人も、文化論の多量生産を行う。 

2014/02/09

i-miya

2013.01.17(つづき)小林秀雄著。 2013.01.16 道は百技に通じるが、むつかしのは、天下を安定させる大道術心。 聖人一人では、なかなかで、何十人もの努力が続く。 そういうことの次第をよく理解したのが孔子。 「孔子の前に孔子なく、孔子の後に孔子なし」というのもよく理解できる。 そのあちがいけなかった。 理由は、学問をする人々が、聖人たちが、形がないものに、名前を与えたということを、浅はかに理解したからである。

2013/01/17

里愛乍

小林の「言葉」に関する文を読むのが好きである。言葉とは読んで「知る」ものだったり、自分の意を他人に「伝える」ものだったりと「使える」ものとして錯覚され勝ちだという。事実、言葉とはそういう性質を持っているし、実際、情報などはこの形で受けることが多い。ただ情報は己の知識ではない。目的のためだけに言葉を使えば、「言葉」のほうに見くびられるという。成程、昨今にみるSNSの炎上などは、書くのも読むのも「言葉」にいいように踊らされているとしか思えない。

2017/06/05

i-miya

2013.09.26(つづき)小林秀雄著。 2013.09.25 P081=ヒューマニズム。 エリオットのヒューマニズムについて面白い意見、一見逆説的。 人間的(ヒューメン)というのがもともと多義な以上、ヒューマニズムが漠然としてくるのは当たり前。 ヒューマニズムがいつも問題にするのは、相手の理論ではなく、社会生活のうちに居座っているその姿である。 深瀬基寛氏の訳文。 官学と私学。 徂徠の学問。 民間出身の学者が民衆のための学問を企図してはいない。 

2013/09/26

感想・レビューをもっと見る