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ららら科學の子 (文春文庫 や 33-2)

ららら科學の子 (文春文庫 や 33-2)

ららら科學の子 (文春文庫 や 33-2)

作家
矢作俊彦
出版社
文藝春秋
発売日
2006-10-06
ISBN
9784167691028
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ららら科學の子 (文春文庫 や 33-2) / 感想・レビュー

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saga

読み始めて6日間、この本に掛かりきりになった。さして感動的でもないし、ワクワクする物語でもないのに……学生運動が盛んな1968年に、文化大革命を実見するために密出国した中国で、辺境に下放され30年の歳月が流れた。30年後の帰国は、蛇頭の手を借りた密入国だった。彼が頼った友人は、いわゆる反社だろう。そのおかげでお金に困ることなく都内に潜伏できた彼は、浦島太郎のように過ぎ去った30年に、日本が遂げた進歩と、その裏に潜む退廃を苦しく追体験していく。妹に電話する場面は、こちらも救われる思いがした。

2021/02/21

名古屋ケムンパス

学園紛争の時代に殺人未遂の罪を逃れ、中国に密航した学生が30年後、中国人マフィアの手引で日本に帰国する。彼が連れて行かれた中国の農村は貧しく、文化大革命で迫害を受けた身請け人の義父とその農村で彼はその間、身を潜めて暮らしていた。断絶の歴史は取り戻すことはできないが、彼を慕った幼い妹との思い出は密航の日の東京の町並みの記憶とともに鮮やかに蘇る。もはや唯一の肉親の変わらぬ思いに触れて涙するのは、何も主人公の彼だけではなかった。

2018/02/11

金吾

思っていた話と全然違いました。主人公が日本と中国、過去と現在を行ったり来たりしながら思考的に放浪しているのですが、いまいち感情移入が出来にくい話でした。ラストは少し救われました。

2022/09/25

hope

30年前の過去。今から30年前の話をしようか。 その頃僕は二十歳になったばかりで、学校の正月休みが終わる頃、上京した一人暮らしの部屋で夜中に酒を飲んでた友人と、昭和天皇が崩御されたニュースを聞いた。ベルリンの壁が壊されて、天安門事件があって、松田優作と手塚治虫が亡くなった。覚えてるかい? この物語は、30年という時間を失った男の話なんだ。→

2020/07/13

みやけん

本屋大賞ノミネート本だがあまりにも話が進まなくて退屈なので120ページから400ページにワープするも我慢できずに申し訳ない気分ですが他の方の感想を読んで終了とします。読読了出来なかったので評価は無し。

2018/10/17

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