あのマンガのカレーが食べたい! 南信長×梅本ゆうこ対談
『マンガの食卓』(南信長/エヌティティ出版)
カレーは日本人の国民食と言ってもいいほど浸透している。では、マンガの中でカレーはどんなふうに表現されているのか──? 『ダ・ヴィンチ』7月号の「本VS.カレー」特集では、マンガの食べ物に造詣の深い『マンガの食卓』著者・南信長さんと、マンガに登場する料理を再現したブログ&書籍『マンガ食堂』の梅本ゆうこさんの2人が、マンガのカレーについて大いに語り合っている。
【南】『3月のライオン』でひなたが野球部の男の子に作りますよね。「超おいしいものカレー」。
【梅本】お姉さんの提案なんですよね。先に作っておけば失敗しないし、唐揚げと温泉卵をトッピングすれば豪華になる、と。
【南】小難しいものじゃなくていいという。『ママゴト』では全然料理をしないスナックのママが、預かった小太り5歳児のためにカレーに挑戦する。でも目を離したすきに焦がしちゃって……という、悲しいカレーなんですけど。
【梅本】カレーさえうまく作れないっていう描写ですよね。『ハチミツとクローバー』でも山田が隠し味が隠れていないカレーを作る。カレーって、なにを入れ…