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ゴシック文学神髄 (ちくま文庫)

ゴシック文学神髄 (ちくま文庫)

ゴシック文学神髄 (ちくま文庫)

作家
東雅夫
出版社
筑摩書房
発売日
2020-10-10
ISBN
9784480436979
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ゴシック文学神髄 (ちくま文庫) / 感想・レビュー

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花乃雪音

本書の編者による『ゴシック文学入門』と対をなす詩及び小説集。『大鴉』『アッシャア屋敷崩るるの記』『オトラント城奇譚』『ヴァテック』『死妖姫』収録。『アッシャア屋敷崩るるの記』は文語訳断片、『ヴァテック』は初訳版、『死妖姫』(吸血鬼カーミラ)も初訳版である。そのため総じて翻訳の古さが否めない。ゴシック文学の古典集であるとともに日本におけるゴシック文学の受容を知らしめる1冊だった。

2020/11/27

Ribes triste

平井呈一訳「オトラント城綺譚」を読みたくて手に取りまし たが、充実の中編集でした。美しいドレの細密画の「大鴉」、「アッシャア屋形崩るるの記」、「ヴァンテック」、「死妖姫(カーミラ)」。いずれも読みごたえがありました。研ぎ澄まされた日本語の音と調子、語彙の豊かさ。古くなった言葉はいずれは消えてゆくのかもしれませんが、味わい深い一冊でした。きっとまた読み返します。

2020/11/12

ハルト

読了:◎ ゴシック文学として著名な「オトラント城綺譚」「ヴァテック」「死妖姫(カーミラ)」と、ポオ、ドレの詩画集「大鴉」「アッシャア屋敷崩るるの記(断片)」が納められている。ゴシック文学を代表するだけあって、おどろおどろしく読み応えがあり、おもしろい。中でも、平井呈一訳の「オトラント城綺譚」はこれぞゴシック文学という形で、リズムもよく好みだった。どれも訳出が昔のものゆえ古色たる訳だったが、それが物語の雰囲気となじんで合っていたと思う。このシリーズが続くのならまた読みたい。

2020/12/14

クロノ

収録作は大鴉(詩画集の方は幻想的なイラストたくさんで雰囲気はよかった)とアッシャア屋形崩るるの記はかなり難解でよく分からなかったが、オトランド城綺譚、ヴァテック、死妖姫は名作の評に違わず面白かった。3作品の訳文は確かに古いが、読みやすく訳者の個性が作品とマッチしていて名訳だと思った。この訳で収録した編者グッジョブ。満足の一冊。

2021/04/01

SOLVEIG

ゴシック文学というものはもっとおどろおどろしいものと思っていたけれど――いや、十分おどろおどろしいじゃんとも思うけれど――かなりファンタジー寄りな印象を受けた。冒頭のドレの画入りの「大鴉」収録は嬉しかった(現代語訳が欲しかった!?)。リズムよく戯曲のようにも感じるミステリー風味の「オトラント城綺譚」。登場人物たちの心の動きに振り回されたけど楽しめた、ファンタジーっぽい印象の「ヴァテック」。そして、昔ヴァンパイアに魅入られた当事者が当時の思いを語るという形の「死妖姫」。当時も今も主人公の心は複雑なまま……?

2021/02/25

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