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猫のまぼろし、猫のまどわし (創元推理文庫)

猫のまぼろし、猫のまどわし (創元推理文庫)

猫のまぼろし、猫のまどわし (創元推理文庫)

作家
東雅夫
出版社
東京創元社
発売日
2018-08-10
ISBN
9784488564056
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猫のまぼろし、猫のまどわし (創元推理文庫) / 感想・レビュー

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sin

「猫町をさがして」詩人の空想力は見慣れた街角を異界に変貌させ郷愁を誘う。一方、英国紳士の想像力は都合よく逃避を正当化し、あげく信仰の畏れに膝を折って投げ出してしまう。猫町の郷愁に共感する本邦の作家たち。「虚実のあわいにニャーオ」化ける猫は孤高の顕れ。人の不人情と駒の矜持。「怪猫、海をわたる」鍋島の化け猫、吸血鬼の先駆け。迷信、とんだ濡れ衣。ペロー=或る詐欺師の話。

2018/08/30

mii22.

猫ほど「怪」「妖」という文字が似合ういきものはいないだろう。その謎めいた存在に惑わされ魅了されるひとは古今東西数知れず、もちろん私もそのひとり。ここにはそんな猫好き怪異好きを満腹にさせてくれる、アペリティフからデザートまでのフルコースが用意されている。お腹いっぱい、ごちそうさまでした。

2018/09/04

HANA

猫って気が付けばふっと居なくなって、気が付けば近くで欠伸している。多分その間は気の向くまま、この世ならざる所で遊んでるんだろう。本書に収録された作品はそんな世界を超えたような猫たちの生態を追ったような作品ばかり。全体は三つに分かれていて、前半は猫小説では外せない「猫町」と「古い魔術」及びその周辺を扱っている。中盤は幽霊やらしゃべる猫やらがどっさりと。中でも鏡花「駒の話」はその凛とした佇まいが素晴らしい。後半は鍋島の化け猫騒動が海を渡った話。読んでいるうちに文中の猫に引き込まれて…やっぱり猫には魔力がある。

2019/04/08

ヘラジカ

妖猫ということで、猫とは言っても怪異譚やお伽話を集めた化け猫アンソロジー。小説以外にもエッセイや論考なども収録されていてかなりのボリュームだが、もう少し絞ってスマートにした方が手に取りやすいんじゃないかなと思わないでもない。とにかく猫小説が読みたい人にとってはパート1の江戸川乱歩は蛇足に違いない(乱歩の交友関係が知れるのは少し面白かったが)。化け猫の話ばかりなので必然、猫が人を害する話が多くなるが、個人的には"善い猫"が出てくる話の方が面白く読めた。泉鏡花『駒の話』ミットフォード『忠猫の話』がお気に入り。

2018/08/12

くさてる

猫作品のアンソロジーと思ったら、ちょっとばかし趣が違いました。萩原朔太郎「猫町」に始まって、そこからの連想のようにひろがる各作家による猫のお話は、やがて鍋島の化け猫話にまで着地する。これはかなりお好きなひとのための本という印象を受けました。研究本に近いかな。ブラックウッドの「古い魔術」が雰囲気といい完成度といい、ピカ一です。

2018/10/03

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