KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

平成怪奇小説傑作集3 (創元推理文庫)

平成怪奇小説傑作集3 (創元推理文庫)

平成怪奇小説傑作集3 (創元推理文庫)

作家
東雅夫
出版社
東京創元社
発売日
2019-11-20
ISBN
9784488564087
amazonで購入する

平成怪奇小説傑作集3 (創元推理文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

KAZOO

平成怪奇小説の第三冊目です。ここには15名の作家の作品が収められています。私は第2冊目で少しがっかりしてしまったのですが今回は非常に楽しめました。既読の作品がいくつかあるのですが(京極、木内、高橋、小野さんのもの)、今回読んでも再度新鮮な印象を受けました。また澤村伊智さんの未発表の作品も収められています。お得な作品集だと思いました。

2019/12/09

中原れい

東日本大震災を経たことで変化した意識をきわだたせる「異界」「他の世界のものとの関り」がテーマの作品が中心になった印象の3巻が平成の最期を飾る。マンガ原作だけ知っていた王城氏、文章もマンガのコマが想起されるような感じだった。どれも興味深かったが「諸星かい」「水木ぽい」と感じる物がやはり自分には受け入れやすいようだ。ただそこにあるだけのものの恐怖、ちょっとずらしただけの違和…小野さんやはり秀逸で、令和もホラーはいいですねえ…

2021/04/08

HANA

怪奇小説アンソロジー三巻目。三巻目は平成二十年から三十年までに発表された諸編を収録。やはりこのシリーズ、日本怪談独特の湿気といった物を感じさせる作品が多く収録されており本巻もその例に漏れず非常に満足。大濱普美子「盂蘭盆会」や諏訪哲史「修那羅」とか特にそれが顕著で、前者等家が孕む暗闇に圧倒されっぱなし。あと実話怪談というものを捉え直そうとした作品も特徴的。京極夏彦「成人」や黒史郎「海にまつわるもの」舞城王太郎「深夜百太郎」とか、実話を意識的にやるとこうなるんだと目を見開かされるな。いいアンソロジーだった。

2021/05/18

sin

いまだから平成の後期と云う捉え方になってしまうが作品が発表された時点で誰にそれが予期出来ただろうか?この時期にあの衝撃的な津波の映像が世間を震撼させたことは記憶に新しく、それからも立て続けに天災に晒されることになり…そのせいもあってか文芸の世界では実話系しかり、転生ブームも含めて彼岸に思いを馳せる作品が増えたようだが、ここに並ぶ作品に見られる様に、そこには平成が円熟期を迎えた多様性こそ感じとれて、これに続く作品に期待を強く感じていた。さて令和は文芸の世界にどんな影響を及ぼす時代となるのだろうか?

2020/01/03

ぽろん

シリーズ3巻。木内氏、小野氏は既読だったけど、何度読んでも飽きません。有栖川氏の天神坂は洒落っ気もあって素敵な話でした。宇佐美氏、澤村氏も秀逸。その他の作品も幻想的なものが多くて面白かったです。

2020/02/28

感想・レビューをもっと見る