奥羽怪談 鬼多國ノ怪 (竹書房怪談文庫 HO 557)
奥羽怪談 鬼多國ノ怪 (竹書房怪談文庫 HO 557) / 感想・レビュー
HANA
実話怪談集。東北を舞台のご当地怪談シリーズ最新作。今回も玉石混交なんだけど、上手い事その土地と怪異が絡み合った良い作品も多い。まあ舞台だけを東北に採った普遍的な怪談も多いんだけど。特に青森、岩手に土地と絡み合った怪談が多いような印象を受ける。青森はどちらかというと土地というより一族の因縁かな。「古釘」や「神鎮」はその最たるものだし。あと心に残るのはあの震災を違った一面から眺める鎮魂の賦「絆」。モノがモノだけに滑稽感もあるが、それ以上に喪失感が残る。何度か行った遠野舞台の作品もあるし、また訪ねたいなあ。
2022/06/11
ネムコ
格調高い実話怪談。作者が粒選りで、お話を通じて人の想いと営みが透けてみえて、しっとりと楽しい。【日本の夏は、やっぱり怪談 参加中】
2022/07/17
てつJapan
作家によって面白い/面白くないの落差が激しいです。黒木あるじさんの語る東北の怪談は安定の面白さでした。菊池菊千代さんの話が面白かったので、今後追いたいと思います。
2022/05/28
澤水月
「隠し沢」の概念を浅学にして未知だったので、マタギの習慣や考え方と共に興味深く読んだ。黒木あるじに小田イ輔ら山形勢、面白いなああああああ。げばげば。また単著も読みたいな
2022/06/07
海星梨
KU。この五月末の新作。前のよりは面白かった。東北弁が風情ある。あえていえば、それぞれの県の章の最後に、昔の文献からとったのがあるけど、これ、章の最初のがよくない? 昔こういうことがあって……そして今も……って感じる構成になるじゃん。なんで最後に持ってきてるんだろ? 実録怪談じゃないから面白さの度合いが常マイナスなんだから、構成として活かすしかないじゃん???
2022/06/02
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- 出版社
- 竹書房
- 発売日
- 2024-03-29
- ISBN
- 9784801939301