水野敬也さんは夢を叶えても幸せにならなかった? 『夢をかなえるゾウ4』から見る夢の手放し方
水野敬也氏の大人気シリーズ「夢をかなえるゾウ」の最新作『夢をかなえるゾウ4 ガネーシャと死神』(文響社)が7月、5年ぶりに出版されました。「夢は持った方がいい」という考え方がある一方、「夢を手放すことも必要」だと語る著者。現代多くの人が生きづらさを抱える中で、こうあるべき! と思っていた固定観念を崩すとともに、私たちはどんな選択をしながら生きていけば良いのでしょうか。お話を聞きました。
夢を叶えても幸せにならなかった
――『夢をかなえるゾウ4』は、“夢を手放す”ことも大きなテーマかと思いますが、なぜここに着目されたのでしょうか。
水野敬也さん(以下、水野):僕自身がどんどん夢を叶えてきても幸せになれてないぞと思ったんです。「夢をかなえるゾウ」シリーズや『スパルタ婚活塾』(ドラマ「私 結婚できないんじゃなくて、しないんです」原案)をはじめ、次々とヒット作にも恵まれたし、今まで努力をして一個一個階段を昇ってきた自負もあります。作品がドラマ化され、有名な俳優・女優さんたちが集まるドラマの打ち上げにも呼ばれて、いよいよ僕も華やかな世界に入るんだな…と思ったん…