太宰治作品の16歳主人公が、なんだか他人事とは思えないことについて
「若さ故の過ち」という言葉がある。若いときの失敗は損失が少ない。むしろ、失敗から得られることは多いので、若いうちにたくさん失敗しておくべき、という意見もある。本人にとっては若さからとはいえ恥ずかしいことかもしれないが、その“やらかし”や“はじ…
「若さ故の過ち」という言葉がある。若いときの失敗は損失が少ない。むしろ、失敗から得られることは多いので、若いうちにたくさん失敗しておくべき、という意見もある。本人にとっては若さからとはいえ恥ずかしいことかもしれないが、その“やらかし”や“はじ…
今年も上半期の芥川賞・直木賞の受賞作発表の時期が近づいてきた。とはいえ、この2つの文学賞について「実はよく知らない」という人も多いのでは。芥川賞・直木賞をより楽しむために、これらの賞にまつわるトリビアをご紹介しよう。 菊池寛が創設。賞受賞発…
“一体書物を書いて売るといふ事は、私は出来るならしたくないと思ふ。売るとなると、多少慾が出て来て、評判を良くしたいとか、人気を取りたいとか云ふ考えが知らず知らず(※原文は踊り字)に出て来る” そう語るのが、現代では紙幣にも印刷されている文豪・…
読み始めはおもしろかったのに、最後がつまらなかった――そんな本やマンガに出会ったことはないだろうか? 人をワクワクさせておいて最後にガッカリさせるとは、罪なヤツ…。どうせなら、良い意味で期待を裏切り、記憶に残るエンディングが見たい! 誰もがそう…
SNSで炎上してもそれをチャンスに変えて一儲けするツワモノもいれば、叩かれてもスルーして難を逃れる人もいる。しかし、何か目立った問題を起こしてしまえば、もとの位置に戻ることは難しいのが現代の日本だ。なんとも余裕のない、大変な国になったなと感じ…
夏目漱石や芥川龍之介、太宰治といった文豪たちの作品には今なお語り継がれるおもしろさがある。個性と筆力を活かした作品の数々には、言葉の使い手としての表現力が詰め込まれている。だからこそ、独自の視点で文豪たちの“筆力”にスポットを当てた『文豪た…
現実世界から離れるために本を開く、そして本が好きになる…。この感覚がわかる方は多いのではないだろうか? 作家の山崎ナオコーラさんも、私の勝手な推測だが、同じように本を好きになった方ではないだろうかという気がする。その山崎さんが、現代に生きる…
個人的な感想だが、物事に対してポジティブ、パワフルに立ち向かえる人は減っているように思う。不況が長すぎるせいだろうか?希望を持てない人が増えている印象があるのだ。しかし、自分も10代の多感な時期には「どうせうまくいかないかもしれない」などと…