幻想の世界へと誘う 天野喜孝展「AURUM(オーラム)」開催
天野喜孝展「AURUM(オーラム)」が、ミヅマアートギャラリーで2015年9月2日(水)から開催される。若干15歳でアニメ制作会社タツノコプロに入社した天野。「タイムボカン」シリーズや「科学忍者隊ガッチャマン」など、数多くのキャラクターデザインに関わり、独立後に手掛けた「吸血鬼ハンターD」の挿画や、特に「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターデザインは天野の名を世界的なものへとした。 90年代後半以降は、活動の中心をファインアートへと移し、主に海外で活動してきた天野。2014年秋に、熊本市現代美術館で開催された「天野喜孝展 想像を超えた世界」を皮切りに、日本の公立美術館での大規模な個展を開催。現在、同展は兵庫県立美術館に巡回し、国内においてもあらためてアーティストとしての評価がなされている。 今回の展覧会名「AURUM(オーラム)」とは、ラテン語で「金」を意味し、光り輝くもの、暁光を由来する。これまでの天野にとっても、金色は自作を彩る効果的な要素ではあったものの、今展に於いては素材とより直截な関係を結んでいる。視覚効果や科学的性質…