なぜその本をあなたは選んだのか? その秘密を匠が明かす「装丁」の舞台裏
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『デザイン室』(鈴木成一/イースト・プレス)
今あなたが書店で本を探しているとしよう。もしくはネット、あるいは図書館でもいい。あてもなく何か面白い本はないかと探すとき、いったい何を頼りとするだろうか? タイトル、著者、ジャンル…まずはこうしたところから絞り込んで、本の表紙などを眺めながら探すという人が多いだろう。そこで著者名や面白そうな単語を手がかりに探していて、ふと目に入ってきた装丁に惹かれて手に取った(ネットだとクリックした)ことはないだろうか。CDやレコードだと、聴かずに気に入ったビジュアルのものをとりあえず買ってみる「ジャケ買い」というのがあるが、本でもそんなことが時折あると思う。そして気になって手にした本のページをめくると、そこには「装丁 鈴木成一デザイン室」という名前があることが多いように思う。
表紙や帯など本全体をデザインするエディトリアルデザイン。その世界で指折りのデザイナーである鈴木成一氏が、自らのデザインについて語るのが『デザイン室』(鈴木成一/イースト・プレス)だ。約30年間に手がけた装丁から150冊あまりを選び、その本に対して…