ダ・ヴィンチ編集部が選んだ「今月のプラチナ本」は、凪良ゆう『汝、星のごとく』
『汝、星のごとく』 ●あらすじ● 瀬戸内の島で育った高校生の暁海。父は外に恋人がおり、それを島のみんなが知っている。母の孤独に巻き込まれ世間の目に苦しんでいたある日、アルコールの匂いのする転校生・櫂と出会う。自由奔放な母の恋愛に振り回され島に…
『汝、星のごとく』 ●あらすじ● 瀬戸内の島で育った高校生の暁海。父は外に恋人がおり、それを島のみんなが知っている。母の孤独に巻き込まれ世間の目に苦しんでいたある日、アルコールの匂いのする転校生・櫂と出会う。自由奔放な母の恋愛に振り回され島に…
【PR】 2022年8月4日、凪良ゆう氏の小説『汝、星のごとく』(講談社)が発売。注目作家の最新作ということで、ファンをはじめ読書家から大きな注目を集めており、ネット上には早くもさまざまな反響が寄せられているようだ。 凪良氏といえば、昨年『美しい彼…
「自分の人生を生きることを、他の誰かに許されたいの?」と『汝、星のごとく』(凪良ゆう/講談社)の主人公・暁海に、とある女性が言う。自分しか頼る人のいない母親を置いて、母親を裏切った父親ならまだしも、その愛人から金銭の援助を受けて東京の大学に…
小説家・凪良ゆう氏の人気作『わたしの美しい庭』(ポプラ社)の文庫版が、2021年12月7日(火)に発売。文庫本を購入した読者からは、「大好きな本なので買いました!」「単行本も持ってるけど持ち歩きたくて購入しました!」など反響が寄せられている。 「…
もし1カ月後、突然、地球に小惑星が衝突して人類が滅亡するとしたら、あなたは最後の日々をどう過ごしたいだろうか。 いきなり仕事をやめて、やり残したことを全部やり、その日を万全に待つよりは、なるべく心を乱さないよう、いつもどおり過ごしたい。ただ…
凪良ゆうさんの小説を読んだあとは、なにか甘いものが食べたくなる。アイスとか、チョコレートとか。さみしさや切なさの余韻と一緒に溶けて、身体に沁みてくれるもの。はじめて『神さまのビオトープ』(講談社)を読んだとき、なんて心の柔らかいところに容…
私が小説を読むのが好きなのは、普段の私の退屈極まりない日常の外には、実はもっと広々とした、自由で、豊かで、美しい世界が広がっているかもしれない、と思い込ませてくれるからだ。 たとえば、凪良ゆう著『流浪の月』(東京創元社)は、手始めに、アイス…
自分がされて嫌なことは、人にもしないようにしましょう。それはとてもまっとうな標語で、みんながその思いやりを心がけていれば世界は平和、のような気がしてしまうが、「私がされて嫌なこと」と「あの人がされて嫌なこと」は必ずしも一致しない。「私がさ…