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獣の夜

獣の夜

獣の夜

作家
森絵都
出版社
朝日新聞出版
発売日
2023-07-07
ISBN
9784022519115
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獣の夜 / 感想・レビュー

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starbro

森 絵都は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。著者の久々の新刊は、頁数も内容もヴァラエティに富んだ短編集でした。オススメは『雨の中で踊る』&表題作『獣の夜』&『あした天気に』です。 私の家の近く(住宅地の中)に、何故かジビエを食べられるお店があります(但し、あまり美味しくありません;笑) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001766.000004702.html

2023/07/19

いつでも母さん

バラエティに富んだ7話。えぇーこれで終わり❓️って短編もあった。表題作はタイトルから想像する通りで、彼女たちが逞しくて面白かった。ちょっと私には意味不明なのもあったけれど、最後の『あした天気に』も良かった。「俺のあしたを晴れにできるのは俺自身だけだったのに」今なら、今だから分かる思いもあるよね。

2023/07/26

愛玉子

普通の短編からショートショートほどの長さまで、コロナ禍の日常から少し不思議な非日常まで、じんわりと楽しい短編集。『雨の中で踊る』は言い回しがいちいち面白く、土地鑑あるからニヤッとしちゃう。『太陽』の歯医者の風間先生、私もかかりたい。治療も処方箋も素敵すぎる。表題作はそうだよ、こんな夜は肉よ肉!という獣っぽい力強さにニヤニヤ。全体的にニヤつきながら読んだけれど「たとえ世界がどんなふうに変わっていこうとも」自分のあしたを晴れにできるのは自分自身だけ。見て見ぬふりをしていた心の澱を解してくれるような一冊でした。

2023/10/16

nonpono

まさに帯の「ありふれた一日のはずだったのにー」。まず「雨の中で踊る」のヴィヴィアングリーンという歌い手の「人生は嵐が通り過ぎるのを待つことじゃない。雨の中で踊る。それが人生だ」に打たれた。パンデミックのような世界で男は海に辿り着く。この不思議な味わい。表題の「獣の夜」の男と女のねじくれた関係に赤ワインとジビエの相性よ。世界の軸が刹那にぐるぐるとまわる。わたしたちは無力だ。「あした天気に」の「だって、この世界はどんなことだって起こりうるんだから」とテルテル坊主のバランスと懐かしさに酔った、心地よく。

2023/09/20

machi☺︎︎゛

バラエティに富んだ話が7篇。森絵都さんらしさもありつつ、たまに彩瀬まるさん?と錯覚するような場面もありで面白かった。多分こうなるだろうなと思う展開を見事に裏切ってくれる話が多くもっと新展開を欲しがる自分がいた。特にジビエの話の「獣の夜」もう最高だった。後は「ラン」の番外編の「スワン」も良かったから「ラン」も読んでみたくなった。

2023/09/05

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