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1日10分のときめき  NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫 え 10-04)

1日10分のときめき  NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫 え 10-04)

1日10分のときめき  NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫 え 10-04)

作家
石田衣良
恩田陸
川上未映子
津村記久子
松田青子
宮部みゆき
森絵都
森浩美
出版社
双葉社
発売日
2024-02-14
ISBN
9784575527261
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「1日10分のときめき  NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫 え 10-04)」のおすすめレビュー

石田衣良の親子の確執を描いた短編に涙腺崩壊。【1日10分】で読めて癒される名作をぎゅっと詰め込んだ短編集

『1日10分のときめき NHK国際放送が選んだ日本の名作』(石田衣良:著、恩田陸:著、川上未映子:著、津村記久子:著、松田青子:著、宮部みゆき:著、森絵都:著、森浩美:著/双葉社)

 疲れた心を本の世界で癒したいけれど、まとまった時間を確保するのはなかなか難しい…。そんなモヤモヤを抱える本好きさんに、おすすめしたいのが『1日10分のときめき NHK国際放送が選んだ日本の名作』(石田衣良:著、恩田陸:著、川上未映子:著、津村記久子:著、松田青子:著、宮部みゆき:著、森絵都:著、森浩美:著/双葉社)だ。

 本作にはNHK WORLD-JAPANのラジオ番組で、世界各国の言語に翻訳して朗読された作品の中から選りすぐりの短編8作を収録。そのラインナップは、実に豪華。人気映画の原作や世界的な文学賞を受賞した作品など、本好きの心をくすぐるものばかり。全ての作品が主役級であるという、贅沢な一冊となっているのだ。

 名だたる収録作でも、筆者が特に涙腺を刺激されたのは、石田衣良氏による『出発』だ。ある春の日、実家を出ていったひとり息子の遼治がフラフラの状態で帰ってきたこ…

2024/2/14

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1日10分のときめき  NHK国際放送が選んだ日本の名作 (双葉文庫 え 10-04) / 感想・レビュー

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ぼっちゃん

1日10分シリーズ第4弾。派遣切りに会った息子と大手企業に勤めていたのにリストラにあった父の物語『出発』/石田衣良。離婚した娘を思う父親を描いた『父の背中で見た花火』/森浩美が良かった。

2024/02/19

ひさか

石田衣良:出発、恩田陸:私と踊って、川上未映子:アイスクリーム熱、津村記久子:給水塔と亀、松田青子:愛してた、宮部みゆき:決して見えない、森絵都:太陽、森浩美:父の背中で見た花火、の8つの短編を2024年2月双葉文庫刊。1日10分シリーズ4作目。松田さんの不思議さが心地よい。森さんの歯科医が素敵で面白い。いずれのお話も楽しさがありました。

2024/03/29

檸檬の木

世界17言語で翻訳されラジオ放送された、1日10分シリーズ。8人の作家で綴ったアンソロジー。一人称の主人公で語った作品揃いで、どの話も読みやすい。石田衣良さん『出発』長年ギクシャクしていた父と息子が再出発する話。森浩美さん『父の背中で見た花火』離婚した娘の子どもを預かる年老いた父親の話が良かった。松田青子さん『愛してた』の怪奇な蝋燭の話、宮部みゆきさん『決して見えない』赤い糸ならぬ「黒い糸」のゾクゾクとするホラーの様な話はラジオで聴いてみたい。シリーズは他に遡って「しあわせ」「ごほうび」「ときめき」。

2024/03/31

Tanaka9999

2024年発行、双葉社の双葉文庫。8編。タイトルどおりNHK国際放送が各国語に翻訳して朗読した作品の一部。宮部みゆき『決して見えない』底本一覧を見る限りとびぬけて古いと思われる作品で、最も怪異な点が出てくる作品。唯一の既読。ラストに最初に戻るのが恐怖。なのだがおそらく複数日にわたる朗読でそれがうまくでたのだろうか。津村記久子『給水塔と亀』日常を描いている作品の多いこの中でも、最も平凡かもしれない。しかし、年を取るってこういうことかな、と少し思う。

2024/03/26

tetsu

★4 1日1編でしっとり味わうような本なのに、一気読みしてしまった。小説は人の人生を垣間見るような楽しみがあるが、8人の作家の趣のある話についついページをめくっていった。複数作家による短編集はサクッと読める割に面白さが凝縮されていてとてもお勧め。 このシリーズはぜひ今後も続けてほしい。

2024/03/05

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