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一八八八 切り裂きジャック (角川文庫)

一八八八 切り裂きジャック (角川文庫)

一八八八 切り裂きジャック (角川文庫)

作家
服部まゆみ
出版社
KADOKAWA
発売日
2015-09-19
ISBN
9784041036198
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一八八八 切り裂きジャック (角川文庫) / 感想・レビュー

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ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

大英帝国を混乱に陥れ、未解決のまま幕を閉じた悪名高き「切り裂きジャック」。日本からの留学生柏木は友人鷹原と混乱の渦に巻き込まれていく。 犯人は誰なのか、というミステリとしての楽しみもさることながら、当時の霧さえ目前に烟っているかのような精緻な描写にうっとり。当時の政治的背景や魔都としての妖しい側面、階級制、街並みなどが差し迫ってきて、自分も一緒に留学して帰ってきたようなたっぷりとした読み応え。すっかり物語の世界に連れていってくれる大満足な1冊です。ジキルとハイド、アリスなど英文学も併せて読みたい。

2019/09/18

ナルピーチ

世界に名を残す未解決事件“切り裂きジャック”19世紀末の大英帝国、ロンドンを舞台に二人の若き日本人がその謎に迫る。 エレファントマン、ガネーシャ、ヴィーナス、英国王室、その他の史実を巧みに織り交ぜながら物語を展開させ、伝説のシリアルキラーと対峙していく。著者服部まゆみは膨大な資料を読み説き、最後にどんな結末を描いたのか。単にミステリだけを描いた作品ではない圧巻の内容でした!

2020/08/03

ちょろこ

彷徨い燃え尽きた、一冊。1888年の英国を舞台に、実在した人物を絡めながら描く切り裂きジャック事件物語。長い船旅を終えた気分。渡英しまた帰国した、それほどの時間。一体誰が犯人なのか…英国の霧に包まれた夜を彷徨わされながら、心はしばし幻想さを漂わせる夜の雰囲気にのみこまれる。遠い異国の地での凄惨でありながらも未解決の事件に興味惹かれ、改めて小説の魅力を感じた時間でもあった。鷹原と柏木の二人も魅力的。巧く日本の歴史を絡ませた事件への糸口とラストは息をのむほど。まさに自分の心も燃え尽きた、圧巻の作品。

2019/10/19

勇波

終わった。達成感がハンパない。本書より長い本は結構読んでる方だと思うけど時間かかった。一体何人出てきたんだ?!『切り裂きジャック』についてはあんまり詳しい方じゃなく、今まで読んだのは島荘の「百年の孤独」くらい。あっちはかの探偵が鼻唄まじりで解決しちゃうんですけど(笑)こっちは実在の人物が出てるんで陰鬱感がすごい。と言いつつ時代の絢爛豪華さも圧倒的。同じ服部作品の『この闇と光』ってタイトルこの作品の方が合ってるんじゃないですか?ミュージカルでやればめっちゃ面白そう。いつの日か必ず読み返したい作品の一つです★

2016/08/02

青蓮

19世紀末、ロンドンを震撼させた「切り裂きジャック」を題材にしたミステリー。登場人物が多くて把握するのがちょっと大変でしたが、読み進めるうちに凄く引き込まれて、まるで映画を見てるようでした。「切り裂きジャック」は一体誰なのか、最後までハラハラしながら読みました。犯人はあの人……衝撃的な真相に驚愕しつつ、読了。大変面白かったです。

2015/10/01

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