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朝宮運河

職業・肩書き
タレント・その他
ふりがな
あさみや・うんが

プロフィール

最終更新 : 2018-06-08

フリーライター

「朝宮運河」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

一度読んだらクセになる、トホホなお化けたちとの同居生活!

一度読んだらクセになる、トホホなお化けたちとの同居生活!

子どもの頃、『アダムス・ファミリー』や『怪物くん』に出てくるような、お化け屋敷に住んでみたいと思ったことはありませんか?

あるある、と答えたあなた(同志ですね!)に是非オススメしたいのがこの作品。10代の姉弟とお化けたちとの一軒家での共同生活を描いた、ギャグホラー4コマ『ぼくと姉とオバケたち』です。

舞台となっている家(墓場の跡地に建っているらしい)には、幽霊はもちろんなぜかカッパまで、数え切れないほどのお化けが棲みついています。四六時中、あの手この手でちょっかいを出してくるお化けたちのせいで、主人公の男子高校生・マサルはいつも大絶叫するハメに。気の抜けない毎日を送っています。

一方の姉は怖いもの知らず。幽霊をクーラーやつけもの石代わりに使ったり、お婆さんの幽霊にゲームのレベル上げをさせたりと、非道なふるまいでお化けたちを怯えさせます。可哀相に…。この作品で描かれるお化けは、怖いのに、妙に間が抜けていて、どこか人間くさい(?)のが大きな特徴。読んでいるうちに、間抜けでトホホなお化けたちにじわじわ愛着がわいてくることでしょう。

お化けと姉弟のかけひきに大…

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科学をもっとわかりやすく! ひみつシリーズ』のスピリットは大人向けになっても健在です!

科学をもっとわかりやすく! ひみつシリーズ』のスピリットは大人向けになっても健在です!

『大人のひみつシリーズ』

あの『学研まんが ひみつシリーズ』が電子書籍となって帰ってきました! 子どもの頃、未知の世界をわかりやすく伝えてくれる『ひみつシリーズ』を愛読した方も多いのでは? かく言うわたしも、幼稚園から小学校にかけて『ひみつシリーズ』はいちばんの愛読書でした。『発明・発見のひみつ』『古代遺跡のひみつ』『いる・いないのひみつ』――今でもすみずみまで思い出せる本が、このシリーズには何冊もあります。 さて、人生に多大な影響を与えてくれた『ひみつシリーズ』が、大人向けになって復活したとあっては、読んでみないわけにはいきません。さっそくダウンロードしてみました。    この『大人のひみつシリーズ』は雑誌『大人の科学マガジン』に掲載された作品を集めたもので、「どうして花粉症になるの?」「モテる・モテないのひみつ」「覚せい剤のひみつ」と内容もちょっぴり大人向け(笑)。しかし、専門知識をわかりやすく伝えるという学研マンガの伝統はしっかりと受け継がれています。そうか、モテる人にはそんな秘密があったのか…。個人的にはよこたとくお先生(この方…

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四季を彩る美しい言葉のかずかず。ハンディサイズの歳時記で、身近な自然を再発見しよう!

四季を彩る美しい言葉のかずかず。ハンディサイズの歳時記で、身近な自然を再発見しよう!

東京はお花見シーズンも過ぎ、ぽかぽかと暖かい毎日がつづいています。まだ梅雨時にも間があるし、花粉も少なくなってきたし、なんとなく気分のはなやぐ季節ですね。    こんな季節感をうまく表現する言葉はないものか?    そんな時に役に立つのが歳時記です。アップストアで『合本俳句歳時記 第四版』が販売されているのを知り、ダウンロードしてみました。 〈春〉のカテゴリーから〈時候〉の項目を開いてみると、「日永」という言葉が見つかります。「春分を過ぎると夜よりも昼の時間が長くなり始める。日中ゆとりもでき、気持ちものびやかになる」と解説文にはあり、「犬の仔を見せあつてゐる日永かな」(石田郷子)などの作例が掲載されています。    なるほど、なるほど。    さらに見てゆくと「春深し」という語もありました。   「桜も散って、風物の様子にどことなく春も盛りを過ぎたと感じられるころをいう」とあって、「夜をふかす灯の下さらに春ふかし」(木津柳芽)「春更けて諸鳥啼くや雲の上」(前田普羅)といった句が並んでいます。    「永日」はまさに今の気分にぴったり、「…

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ホラーが苦手な人にもゼッタイオススメ! 超自然的魔少女の魅力に、身も心も滅ぼされたい!

ホラーが苦手な人にもゼッタイオススメ! 超自然的魔少女の魅力に、身も心も滅ぼされたい!

富江は誰もが目を奪われる絶世の美少女。 と同時に、ナルシストで自己中心的な、天性の悪女でもあります。    男たちは彼女の魅力に狂わされ、思うがままに操られて、ついには次々と破滅してしまう。死と再生をくり返しながら、無数に増殖し、日本各地で男たちを虜にしてゆく魔少女・富江。彼女は一体何者なのか――? 本書は、富江の妖しい美しさを描いた6作のオムニバスストーリーを収録。学校、雪山、滝壷と、富江はさまざまなシチュエーションで登場し、男たちを惑わせてゆきます。回を重ねるごとに妖艶さを増してゆく、富江のルックスの変化に注目! 雪山で登山者を誘惑する「富江・復讐」あたりの彼女の美貌には、誰しもドキドキさせられるはずです。画力に支えられた高い幻想性も、この作者の大きな特徴ですね。    奇想天外なアイデア、繊細なペンタッチ、ユーモラスな台詞まわしなど、伊藤潤二のホラーマンガはまるで悪夢がいっぱい詰まったオモチャ箱のよう。「ホラーは苦手だから…」と敬遠することなく、是非トライしていただきたいと思います! 奇妙に歪んだ世界に病みつきになること必至。〈…

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これであなたも幽霊博士に!? 幽霊目撃のデータベースを電子書籍で持ち歩こう!

これであなたも幽霊博士に!? 幽霊目撃のデータベースを電子書籍で持ち歩こう!

幽霊が出た! そんな時には迷わずiPhoneまたはiPadを取り出しましょう。そしてこの『日本怪談集 幽霊篇』をダウンロードすることをお薦めします。    本書は民俗学者であった著者が、古今のさまざまな文献から、幽霊の目撃談ばかりを丹念に収集し、テーマ別に配列した「日本初の〝幽霊体験資料集〟」です。    いうなれば幽霊の一大データベース。 古典文学から新聞・雑誌記事にいたるまで、膨大な数の資料をあたって幽霊の目撃談を拾い出した、きわめて資料的価値の高い一冊です。「人魂考」「生霊の遊離」「浮かばれざる霊」「親しき幽霊」などのテーマに沿って紹介される体験談は、読み物としても面白さ充分。短めの記事がほとんどなので、ちょっとした空き時間に読むにはもってこいでしょう。    個人的には、さっと通読してしまうより、折にふれてちびちびと拾い読みする方がより楽しめるような気がします。昭和44年に刊行された本書ですが、意外にも電子書籍と相性がいいのかもしれません。    21世紀の今日でも、幽霊の噂は決して絶えることがありません。なぜ我々は幽霊を目撃し…

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江戸情緒と恐ろしさが漂う傑作集。怪談ファンの基本図書を電子版で!

江戸情緒と恐ろしさが漂う傑作集。怪談ファンの基本図書を電子版で!

我が国の怪談を語るうえでは欠かすことができない名匠・岡本綺堂(1872~1939)。その傑作だけを選りすぐったベスト作品集が電子書籍版でも登場です。雪の降る夜、一部屋に集められた男女が順番に、世にも奇怪な物語を語ってゆくという綺堂の代表作「青蛙堂鬼談」シリーズをはじめ、ゾッとする恐ろしさのなかに人の世の不思議が浮かびあがる怪談25編を収録。絶妙な語り口や、しっとりした江戸情緒も魅力の、何度でも読みかえしたくなる傑作です。

バラエティ豊かなオムニバス作品集なので、どの作品から読んでも大丈夫。個人的には「一本足の女」「水鬼」「西瓜」「影を踏まれた女」あたりがお薦めです。とりわけ「影を踏まれた女」にただよう不気味な美しさは、一度読んだら忘れられないものです。怪談ファンの基本図書ともいうべき岡本綺堂の作品が、こうして電子版で気軽に入手できるようになったのは喜ばしいこと。まだ綺堂の世界に触れたことがない、という方は是非ダウンロードしてみてください。通勤・通学時のお供にも最適です。

気になるタイトルへは用語検索機能で即ジャンプ!

もちろん横画面表示も…

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相当えぐい…! でも結末は哀切な、鬼才の連作怪談集

相当えぐい…! でも結末は哀切な、鬼才の連作怪談集

えぐいんだろうなあ、飯野文彦さんだもんなあ、怖いんだろうなあ、と思って読んだら実際にえぐくて怖かった、という一冊。貧しい農村の独身男のもとに嫁いできた女は、身長180センチ強、体重110キロを超える巨体の持ち主でした。顔は猿の尻のように赤黒く、どこに目鼻があるか解らないくらいにむくんでいます。そのあまりにも異様な風体に、村人たちは呆気に取られました。その晩、新婚初夜を迎えた家からは「ぐうおぉぉぉぉ…」「ぎゃああああああ…」というすさまじい嬌声が響きわたります。人間ばなれした体力と性欲と食欲を誇る女の出現によって、小さな村は地獄へと変わってゆきます――。

不気味に退化したものたちの姿が圧倒的に怖ろしい「近親相岩」をはじめ、「ぴちぴちちゃぷちゃぷ蘭蘭蘭」「にがい女」「だいたら墓地」など(タイトルがいいなあ)、グロテスクとエロティシズムがぐつぐつ煮立った短編ホラー全7編を収録。グロとエロとを描きながら、ホラーの常道をしっかり踏まえているのもさすがです。「無尽講」と呼ばれる地域の寄り合いで怪異譚が語られてゆく、という構成は岡本綺堂の怪談作品を思わせま…

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実はiPhoneと相性最適! 大御所・稲川淳二さんの心霊写真集を持って町へ出よう!!

実はiPhoneと相性最適! 大御所・稲川淳二さんの心霊写真集を持って町へ出よう!!

タイトルがすべてを物語っている一冊。   1994年リイド社から刊行されたヒット商品の電子書籍版です。実用性という面ではまあかぎりなくゼロに近いのですが…面白いからオールオッケーでしょう。合コン、初デート、商談などなど人生のさまざまな局面で、潤滑油として活躍してくれること間違いなしの最強ツール。いや、本当ですってば! 電子書籍版最大の特徴は、何といっても写真を拡大できること。心霊写真といえば、ボンヤリしていて解りにくいものも多いですが、iPhoneを使えば気になる部分をピンチアウト! 画面いっぱいに表示することが可能です。怖さも倍増!    稲川淳二さんのライブに行くと必ず紹介される有名な写真ももちろん収録。「よ~く見てくださいよ、この写真、毎年変わっているんですよ。お家に帰って、本と見比べてみてくださいね」と言われても、これまで確かめられなかったそこの貴方。これさえあればもう安心ですね。光のいたずらなどで心霊写真っぽく写ってしまった「非心霊写真」を紹介しているのも良心的。解説文はもちろんあの稲川さん口調です。    往年の心霊写真ブーム…

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