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クラスメイツ〈前期〉 (角川文庫)

クラスメイツ〈前期〉 (角川文庫)

クラスメイツ〈前期〉 (角川文庫)

作家
森絵都
出版社
KADOKAWA
発売日
2018-06-15
ISBN
9784041067475
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クラスメイツ〈前期〉 (角川文庫) / 感想・レビュー

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さてさて

24名の生徒たちが順番に主人公となって登場するこの作品。「前期」では、四月に入学した24名の生徒たちの人間関係が次第に出来上がっていく過程をとても興味深く見ることができました。そして、まだ視点が切り替わっていない12名の生徒たちについても、他の生徒視点の会話の中で数多く登場し、どんな物語が展開するのだろう、と興味が募ります。読者も誰かに感情移入してしまう。かつての自分の立ち位置と同じ位置にいる、そんな彼、彼女をこの物語の中に探してしまう。そんな瞬間を感じる読書の魅力がこの作品にはあるように感じました。

2020/12/19

★グラスハート★

2.0 12編のクラスメイトの話。特別大きな山がある話ではないけど、「あーあるある」的な内容。個人的には最後のタボの話は懐かしく感じました。 (後期)も楽しみです。

2020/05/15

インド

中学生24人、ひとりずつの視点で語る青春群像劇の前編。恋、キャラクター、友達、不登校、嫉妬。彼等の前では、どんな小さなことでも大事件。よく間違えるし、仲直りはトップ3に入るほど難しい。中学時代の楽しい記憶、辛かった記憶が甦る。でも、友達が大切だっていうことは、社会に出ても変わらないんだよね。男子は頭の中が常にシンプル。女子は(察し)。1番闇が深そうなアイツの物語は後編のよう。後編もチェック!(# ゜Д゜)

2018/11/16

エドワード

1年A組、24名のひとりひとりの言葉でつないでいく、居心地、異性への想い、話相手、寂しさ、恥ずかしさ。ああ、確かにそうだった。中高と男子校の私には、共学&公立中学生活は想像するのみだが、子供から大人へと移り行くみずみずしい心の綾はよくわかる。この世は不安で一杯だ。初めて美容院へ行くハセカン、弟が出来たことをなかなか言えないゆうか、藤田先生のオッパイが頭から離れない吉田クン。女子は秘密だよ、と言われたことを必ず他人に話しちゃうんだネ。今も昔も変わらない、森絵都さんの描く胸キュンの輝き、あの頃に戻るひと時。

2018/08/05

ユメ

北見第二中学校一年A組、24人のクラスメイトのドラマがひとりずつリレーのように視点を変えて語られる。森絵都さんの小説を読むのは久々だったが、うまいなあと感服した。たとえば誰と隣の席になるか、初めて母親のカットではなく美容室に行くこと、など、大人から見たら些細にも思えることが思春期の少年少女にとって一世一代の出来事であることが繊細に捉えられている。さらに凄いのは、それを24人分の視点で書き分けていることだ。同じ教室にいても、その子の立ち位置によって見えている景色は違う。構成も巧みで〈後期〉への期待が高まる。

2018/07/17

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