夢野久作ドグラマグラ幻戯 (学研M文庫 ゆ 2-1 伝奇ノ匣 5)
夢野久作ドグラマグラ幻戯 (学研M文庫 ゆ 2-1 伝奇ノ匣 5) / 感想・レビュー
Chako@(旧名:かど =^ェ^=)
本書はマニアにとって実に欲張りな一冊だと言える。冒頭からドグラ·マグラの世界観を質感たっぷりに想起させる口絵写真、夢久といったらこの人·西原氏の巻頭エッセイ、ドグラ·マグラと改題される前の草稿の序章部分、狩々博士氏による最重要な研究本からの抜粋、夢久が参考のため目を通したであろう、近代日本精神医学の大家·呉秀三氏が編述した文献等々……質·量共に半端ない。良い意味で悪い意味でも桁外れなトンデモ本である。規格外、それには理由がある。狂気の塊のような「ドグラ·マグラ」を一読しただけで理解(納得)できた──☟続く
2018/10/09
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