KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

たとえば、葡萄

たとえば、葡萄

たとえば、葡萄

作家
大島真寿美
出版社
小学館
発売日
2022-09-16
ISBN
9784093866569
amazonで購入する Kindle版を購入する

たとえば、葡萄 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

hiace9000

何の見通しもないまま会社に辞表を出した美月は、母の友人市子の家に身を寄せる。周りには山あり谷ありの人生をそれぞれ折り返す大人達。突如降りかかったコロナ禍。美月を取り巻く環境の激変と休眠する日常…。2020〜2021-リアルに経た、あの非日常過ぎた日常。当時見ていた現実と見えなかった先行き。閉塞感や不安感だらけの日々、モラトリアム期間で美月、香緒、セブンは新たな自分を見つけられるのか。きっかけは…たとえば葡萄。慈しみとともに軽やかに生きる、ポストコロナの今だからこそ、大人の自律とこれからの生き方を問う良作。

2022/12/14

シナモン

だらだら続く文章と会社を辞めてからものほほんとしてる主人公になんとなく馴染めないまま読了。皆さんのレビューを拝見して、なるほどそういう見方もあるな〜と。苦しかったら景色を変えてみればいい。人生もっと柔軟にいきたいよね。

2022/11/06

のぶ

大島さんらしい筆力を感じた一冊だった。主人公の美月は、三十代を目前にして市子をはじめとする母の友人たちと、コロナ禍の日々をモヤモヤと晴れぬ気持ちで過ごしている。ハローワークへ行っても仕事はない。そもそも自分がなにをしたいのかもわからない。いろいろ人生の将来について悩んでいた時に巡り合ったのが葡萄だった。美月が葡萄をきっかけに人生の目標を見つけて動き出すまでの物語はいたって普通の話だ。普通の人生、普通の幸せ、それらが美月に寄り添う人たちによって形作られていく小説だが、内容は深いものがあった。

2022/10/01

Ikutan

「やり直すなら今だ」28歳の美月は、特に将来への展望も持っていないのに、勤めていた大手化粧品会社を辞めて無職になった。母親の友人、市子の家に居候し求職活動を始めるが、折しも直ぐに世の中はコロナ禍に突入。美月のコロナ禍で儘ならない日々が、軽快な筆致で綴られるのだが、なぜか、登場人物に母親の友人が多い。実は、前編となる母親·奈津と友人の市子やまりの物語が存在していたんですね。こじらせ気味の美月にちょっとイライラしつつ読み進めたけれど、最後は希望も見えて読後感は良好。行動力抜群の辻房恵の思い込みは強烈だったな。

2022/11/03

おつぼねー

【辛口ゴメン】まぁ大袈裟に言えば「人間到る処青山あり」がテーマなのかな?読んだ順番が悪かった。脱北の後だもの。平和ボケしているような主人公にはどーも感情移入が出来なかった。

2022/10/19

感想・レビューをもっと見る