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砂のクロニクル (上) (小学館文庫 ふ 4-8)

砂のクロニクル (上) (小学館文庫 ふ 4-8)

砂のクロニクル (上) (小学館文庫 ふ 4-8)

作家
船戸与一
出版社
小学館
発売日
2014-05-08
ISBN
9784094060508
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砂のクロニクル (上) (小学館文庫 ふ 4-8) / 感想・レビュー

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mura_海竜

結構読まれている本かとおもったらそうでもないんですね。図書館で目をつぶってつかんだような本でした。厚いのを選考基準にして。舞台はイラン。ハジといわれる日本人、民族、宗教、そして思想。現代史に蹂躙された民族「クルド人」。そのゲリラ。密かに独立を図る、マハバード(聖地)の奪回。イスラム革命を死守するため「革命防衛隊」とのにらみ合いが続く。殺戮のシーンは突然にやってくる。ドキドキした。しかし、呼び方難しく、登場人物の名前が覚えられない。

2014/11/06

姉勤

革命のイラン。イラクとの戦争、ペレストロイカのソビエト。時間的にも空間的にも、現代日本人には遥かなところだが、今尚続く銃火の連鎖は、本書の舞台の遥か以前から。その三つの国にまたがるクルド人の独立と国家の建設。それに関わる、それぞれ「ハジ」と名乗る二人の日本人。革命に、紛争に、分裂に、解けた縄が再びあざなわれる登場人物。生きるために憎しみが要る。ペルシャ人、アラブ人、クルド人…唯一神アッラーを戴く多民族の坩堝の砂漠の大地。平和に濁った眼で垣間見る、八百万の神を祀りあげる単一民族。

2016/04/08

ひよこ

初の船戸与一作品!舞台がイラン革命前後のイランなので、地理や登場人物の名前になれるまで少し大変だったけど、慣れてしまえばこの世界にはまりこんでしまう!2人の日本人、革命防衛隊の若者、クルド人のゲリラ、彼らがここから物語の中でどう絡み付いていくのか、下巻がたのしみです!

2015/12/11

きょちょ

山本周五郎賞受賞作。 主な舞台は、イスラム革命やクルド人の独立紛争で揺れる1980~1990年代のイラン。 主人公と言える登場人物が約5名。 彼らのこれからの人生は一体どうなるのか、作品自体の結末はどのようになるのか。 冒険あり、アクションあり、サスペンスあり、と面白い。 船戸与一、この間読んだ佐々木譲、二人とも以前から名前は知っていたが・・・、これからいろんな作品を読んでみたいと思わせてくれる作家を知る事が出来た。 読書生活がより充実しそうでうれしいな。 ★★★★

2017/03/01

rokubrain

1979年のイラン・イスラム革命から、その後イランがどのような10年を歩み、そして10年後の1980年代末の「今」、何が起きようとしているのか? イランとその周辺の地域で、それぞれの民族や国の歴史(ヒストリー)を軸に、別々の時間(クロニクル)が流れている。グレゴリオ、ヒジュラ、ジャラりと3つの暦の中で (物語では章ごとに暦が変わる。ここでは、章を奏と表現している)主人公が入れ替わり、 互いに反目し闘争し合う登場人物たちがそれぞれの属する社会で”同じ時”を刻んでいる。

2024/05/11

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