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あのころなにしてた?

あのころなにしてた?

あのころなにしてた?

作家
綿矢りさ
出版社
新潮社
発売日
2021-09-28
ISBN
9784103326243
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ジャンル

あのころなにしてた? / 感想・レビュー

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starbro

綿矢りさは、新作中心に読んでいる作家です。本書は、エッセイかと思いきや、2020年1年間のコロナ日記でした。著者の真面目さ誠実さが感じられる内容、著者の挿画も好い味を出しています。 https://www.shinchosha.co.jp/book/332624/

2021/11/28

なゆ

2020年1月〜12月までの綿矢さんの日常。書きかけの小説の“コロナビール”のコロナを外したり、これからの恋愛小説はソーシャルディスタンスを意識するようになるのかとか、綿矢さんならではの記述も。作ってみたパンがゴリゴリだったり、お菓子の家が寂しい山小屋みたいだったり、盆提灯を衝動買いしたりとナカナカのエピソードや自筆のイラストがクスッと笑えて、ほのぼの読んだ。2022年になってもまだこんな状況だけど、あまり慌てて一喜一憂せずにとりあえずくつろぐ、それくらいの余裕を持ちたいと思う。

2022/02/05

よつば🍀

2020年1月5日から12月3日までの生活を綴った綿矢さん初の日記に、2021年の最新の心境を記したあとがきを加えた作品。親族とのスキー旅行、四歳になる息子さんとのツーショット写真から始まる日記だが、その後は当然コロナ禍での生活が中心に記されている。毎日、朝刊で感染者数の増減をチェックしては一喜一憂していた日々。綿矢さんの日記を追いながら昨年を振り返り、恐怖に震えていた時期から少しずつ慣れが出て来た当時の心境が蘇る。俳優さんや女優さんの自死に触れた9月の日記には私も同じ感情を抱き苦しくなった事を思い出す。

2021/10/10

優希

コロナが流行り始めてからの日常が描かれています。何気ない日々の中でも不安があったのかもしれませんね。りさ様のエッセイは今だからこそ書けたように思います。自分はりさ様の文章が好きだなと改めて実感しました。

2023/01/09

よこたん

“県またぎは禁止、新幹線にも乗れないのかと思うと、故郷やそこに住む親族とつながっていた、見えないへその緒が一時的に切れて心もとない。いつでも帰れるという事実が下支えしていた安心感は大きかった。” 確かに。マスク、消毒、アクリル板での不自由さより、すぐ近くなのに会えないということが一番つらい。もし、あの時…と一生悔やむことには、なりたくなかったから。こらえるしかない日々。綿矢さんの2020年の日記を抜粋した形式のエッセイのよう。忍び寄る重苦しさを書き綴る隣に立って、「来年はもっとすごいよ」と言いたくなった。

2021/11/11

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