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パッキパキ北京

パッキパキ北京

パッキパキ北京

作家
綿矢りさ
出版社
集英社
発売日
2023-12-05
ISBN
9784087718577
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「パッキパキ北京」のおすすめレビュー

ダ・ヴィンチ編集部が選んだ「今月のプラチナ本」は、綿矢りさ『パッキパキ北京』

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2024年4月号からの転載になります。

『パッキパキ北京』

●あらすじ● 舞台はコロナ禍の中国。単身赴任中の夫に呼ばれ、しぶしぶ北京で生活を始めた元・銀座ホステスの菖蒲。現地で待っていたのは過酷な隔離期間に、見慣れない食べ物、そして間近で体験する春節――とはじめてのことばかり。しかし“人生エンジョイ勢”の駐在妻・菖蒲はそのすべてを貪欲に堪能する! 中国滞在経験を持つ著者による“痛快フィールドワーク小説”。

わたや・りさ● 1984年、京都府生まれ。2001年、高校在学中に『インストール』にて文藝賞を受賞してデビュー。04年『蹴りたい背中』で芥川龍之介賞、12年『かわいそうだね?』で大江健三郎賞、20年『生のみ生のままで』で島清恋愛文学賞を受賞。その他の著書に『勝手にふるえてろ』『嫌いなら呼ぶなよ』など。

綿矢りさ集英社 1595円(税込) 写真=首藤幹夫

編集部寸評  

問わず語りの駐妻ラップin北京 北京の凍河はパッキパキ、愛犬その名はペイペイです。かわいいでしょ。ジコチューとも唯我独尊ともちょっと違うのがこ…

2024/3/6

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綿矢りさが描く“北京在住の日本人妻”の日々。急速に発展する都市を生活者の目線で描く『パッキパキ北京』をマンガでご紹介!

『パッキパキ北京』(綿矢りさ/集英社)

 作家・綿矢りささんの新刊は『パッキパキ北京』。「夫の仕事の関係で北京にたまたま住むことになった日本人妻」という、仕事でも旅行でもない独特の「生活者」の目線で、急速に発展する一方で極めて人間臭い(というか、いろんな匂いがまじった)中国という国の「多面性」を、まるでジェットコースターのようなスピード感で見せてくれるエンタメ小説だ。中国の勢いにも負けない強気すぎるキャラ・主人公の菖蒲(アヤメ)のぶっとんだ行動もとにかく痛快で、面白さにはまる人が現在続出中だ。

 物語は菖蒲が、コロナ禍の北京に単身赴任中だった夫から「そろそろ一緒に暮らそう」と乞われ、愛犬ペイペイを携えてしぶしぶ中国に渡るところから始まる。「気をつけてね」の言葉の裏に「ひどい目にあうに違いない」とどこか相手の不幸を楽しむようなマウント女どもに別れをつげ、人生エンジョイ派の菖蒲は中国ライフを楽しみ尽くすべく前のめりで出発。到着早々の過酷なコロナ隔離期間も青島のリゾートで難なくクリアし、晴れて北京に入る頃には政府の規制も緩んでいるというバッチリさ加減。とは…

2023/12/22

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パッキパキ北京 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

綿矢りさは、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 著者の最新刊は、駐在員お馬鹿妻コロナ禍北京滞在日記でした。 著者が北京に半年滞在していただけあって、今の北京の街がかなりリアルに描かれていて楽しめました。主人公菖蒲がパッキパキで強烈なので続編もありそうな勢いです(笑) https://www.bungei.shueisha.co.jp/shinkan/pakkipaki/ https://www.bungei.shueisha.co.jp/interview/pakkipaki/

2024/01/16

まーくん

表紙の強烈な存在感とアピール度!綿谷りさ『蹴りたい背中』も読んだことないけど、北京でパッキパキって一体?つい衝動買いしてしまった。ちょっと、お近づきになりたくないような若い女性が主人公。北京で単身赴任中の夫に呼ばれ同居。自己流を押し通しながら「真冬の北京を大暴走」。抱腹絶倒もの。著者の中国滞在経験が元になっていると言う。コロナ禍から突然のゼロ・コロナ明けの頃、2022年暮れから23年春節の頃の北京が舞台。自分の40数年前の経験と比べ、街は経済発展で金ピカになっても庶民の本質はしぶとく残ってるようで、⇒

2023/12/11

R

まるで本当に体験してきたかのような日記のような小説だった。架空の人物がコロナ禍の中、北京で暮らすようになってという物語、いや小説だからそうに決まっているんだが、あまりにも日記帳というかブログのような内容で、ひょっとして現代の〇〇日記というやつは、こういう文章や小説をいうんだろうかと思うほどだった。持前の明るさというか性格をもって北京での生活も、最大限に楽しんでいる姿、バイタリティと生き方へのある種の真摯さを考えさせられる内容で、終わりのさっぱりしたところも含めて、とてもよかった。

2024/03/30

tetsubun1000mg

タイトルの「パッキパキ」の意味が分からなかったが冬場の北京の気温が-13度で北京の川がパッキパキに凍っているのを体験したことによるようだ。 綿矢さん本人もインタビューで、実際に2022年に家族と北京で暮らしたことを題材にしたらしい。作家の目で見ると北京は書きたくなる事、ツッコミどころ満載のようで買い物、電動自転車+スクーターの「自転ター」が我が物顔で走る交通事情が伝わる。 特に食べ物はいろんな料理に挑戦しているようで現実の北京生活が面白い。 綿矢さん最近読んでなかったがこんな物語を書くようになったんだね。

2024/02/04

うっちー

ちょっと私的には違った感じ

2024/01/06

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