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裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII

作家
石田衣良
出版社
文藝春秋
発売日
2017-09-15
ISBN
9784163907192
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「裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII」のおすすめレビュー

IWGPシリーズ第13弾解禁! 石田衣良著『裏切りのホワイトカード』

『裏切りのホワイトカード』(石田衣良/文藝春秋) ある海外の出版社が2016年を代表する言葉として「ポスト・トゥルース」という単語を選んだそうだ。直訳は「脱・真実」。たとえウソであっても個人の感情に訴えかけるものが影響力を持つ状況を表す言葉だ。「国境に壁を作って、異教徒は国外に放り出し、外国製品に高い関税をかける」と宣言して当選した大統領とその国民にぴったりな言葉といえる。いや、日本も似たようなものだろう。SNSでフェイクニュースがたびたび流れたり、日本が抱える数々の大問題を無視してマスコミはどうでもいいことばかり報道したり。真実は必要ない。必要なのは、大衆という「数」をどれだけ引きつけられるかだ。真実に興味をなくす社会にどれだけの価値があるだろうか。

『裏切りのホワイトカード』(石田衣良/文藝春秋)は、実家の果物屋の手伝いをする真島誠(通称マコト)が、ギャング集団「Gボーイズ」と協力しながらトラブルや事件を解決していく小説だ。「池袋ウエストゲートパーク(IWGP)」シリーズ13作目となる本作品。今回もミステリーに織り交ぜられた社会風刺が読み手の…

2017/9/15

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裏切りのホワイトカード 池袋ウエストゲートパークXIII / 感想・レビュー

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starbro

石田衣良は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。安定のIWGPシリーズ20周年おめでとうございます。13作目の本作は短編集です。オススメは、表題作『裏切りのホワイトカード』と『滝野川炎上ドライバー』です。20周年の割にIWGPのオフィシャルサイトはあまり充実していません。http://www.bunshun.co.jp/pick-up/iwgp/ 文藝春秋は改善するように。

2017/09/27

mmts(マミタス)

あらすじ→第一話はインターネットの炎上商法。月に数回しか息子に会えない生真面目な男性。虐待犯のスケープゴートにされる。マコトは目には目を歯には歯を作戦を思い付く。第二話は定番だけど覚醒剤。シングルマザーを心配した娘からの依頼。第三話→悪夢を見たゼロワンがスピリチュアルにハマる。第四話→タカシの子分が詐欺に暴走する。感想→マコトが身近に居れば最高だ。だけど、私はタカシが好き。今回はサルが大活躍。サルの本名は出てる?ゼロワンのデートにはビックリした。全員、三十路かな?やっぱり、あっという間に読んだ。面白い。

2017/10/31

あきぽん

池袋の果物屋の息子・マコトが犯罪のグレーゾーンを走り、時代の社会問題を斬るIWGPシリーズ最新刊。今回のテーマは「児童虐待」「中年ドラッカー」「スピリチュアル」「偽装カード」。そして一巻からの共通テーマ「格差社会」。時代を写すシリーズでありながら、主人公達があまり年を取らないのといまだCDで音楽を聴いていることに違和感を感じつつ、安定の面白さ。マスメディアもネットもリアルの噂話も、鵜吞みにしてはいけない。

2018/01/29

美登利

面白かった!やはりこれは良いよね 。IWGP20周年なんて凄い。マコトもタカシもちっとも年取らないし素晴らし過ぎる(笑)これまでのもので読むのをやめようかな?などと思う作品もあったのだけど、ずっと読んでいて良かったな〜と思いましたよ。サル、ゼロワンも出てきます!

2017/10/04

タックン

久々のIWGPシリーズ。(ドラッグマザー)は今までの感じを彷彿してて面白かったけど、表題作や(スピリチュアル)は盛り上がりに欠けあっさりしてて内容が薄いので結局何が言いたいのかよくわからず終わった感じがした。このシリーズもそろそろ限界かなあ・・・・?だいたい世相や時代が動いてるのに主役級が同じ年齢くらいで20年同じようなネタで物語を描くのが無理ではないかな・・・・。

2017/10/20

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