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TOKYO REDUX 下山迷宮

TOKYO REDUX 下山迷宮

TOKYO REDUX 下山迷宮

作家
デイヴィッド・ピース
黒原 敏行
出版社
文藝春秋
発売日
2021-08-24
ISBN
9784163914237
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TOKYO REDUX 下山迷宮 / 感想・レビュー

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Odd-i

黒川敏行氏による訳も手伝って、まるで現代詩のような実験的な表現も含む前衛的な作品ながら、意外とサクサクと読み進める事ができました。が、しか〜し、読めることは読めるのですが、ムズカシイことには変わりありません。そして、黒いこと黒いこと、闇の奥は真っ黒です。そして暑い。淀んだ水は悪臭を放ち、男たちのシャツは湿り、絶えず顔を拭い首筋を拭っています。 黒原氏によれば「物語は曖昧なオープンエンドではなく、きちんと閉じられる」と言う事ですが、私はこの深遠な世界に迷い込み、クローズエンド内に閉じ込められてしまいました。

2021/09/16

本木英朗

英国の現代犯罪小説界のひとりである、デイヴィッド・ピースの長編のひとつである。1949年、占領下の東京で起きた下山事件。出勤途上で百貨店に立ち寄ったまま姿を消し、鉄路上で死体となって発見された下山国鉄総裁。この戦後最大の謎に挑んだのが、作者である。とりあえず最後まで読んだけれど、ちょっと今の俺には難しかったかなあ。でも「犯罪文学」ってところは面白かった。しかも下山の外にもう一人が!というところも凄かったね。またいつか読もうと思う。

2022/01/04

M H

たたみかけるような単語、単語、ダッシュ-これはその昔挫折した「ホワイト・ジャズ」うっ、頭が…。あれよりはだいぶ読みやすくなっているし、下山事件を扱っているわりにすっきりと終わるのは良かった。黒原敏行さんの丁寧な解説もクールダウンを助けてくれる。そうはいっても、何しろ「下山迷宮」、作中の大半は足場が曖昧な五里霧中を漂い、人間も壊れていくハードなもの。ついストーリーラインを追うだけになる私にはしんどかった。黒原さん訳じゃなかったらまた挫折してたかも。

2021/11/26

ふみ

親切なあとがきとGoogle先生に助けられながら読む。美しくて恐ろしい詩。下山事件を題材をとっているがこれは虚構の世界。日本、東京というのはこういう国なのか?足下の土地が崩れ落ちるような焦燥に苛まれる。

2021/12/15

飛鳥栄司@がんサバイバー

東京3部作完結。昭和という混沌と激動の日本の雰囲気を日本人以上に引き出し、読者を否応なく「下山事件」にいざなう。他殺自殺の両論があり未解決事件となっているが、本作はZ機関主導の共産党壊滅目的論に主眼を置き、ストーリーを展開させていく。1部はGHQのスウィーニー、2部は刑事崩れ探偵室田の捜査が書かれ、3部は怒涛のカタルシス。深く知れば知るほど迷宮に落ちていく蟻地獄的な感覚で読者を酔わせ、スウィーニーと室田に同調させていく。後戻りのできない状況で語られる真相。そして自我崩壊。これぞピースの真骨頂である。

2021/08/31

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