波のうえの魔術師 (文春文庫 い 47-4)
波のうえの魔術師 (文春文庫 い 47-4) / 感想・レビュー
りゅう☆
就職浪人白戸にある老人が秘書をしないかと言ってきた。白戸の仕事はキチンとした恰好をし、朝刊を読み、まつば銀行の前日の終値をノートに書き写すことだった。数字の動きに魅力を感じ、マーケットと恋に落ちてしまう。初めての株の売買に一喜一憂し、まつば銀行の悪徳な政略に憤りを感じる。そのまつばに復讐するため老人は動いていた。巨額の金が動くこの緊迫感が苦手で、株に興味がないからなかなか頭に入らない。銀行や株に携わってるとリアル感あって読み応えありそうだけど、サクセスストーリーとしてよくても、遠い世界の話のように思えた。
2018/11/25
優希
面白かったです。フリーターの「ぼく」が挑む投資の世界。株のことはよくわかりませんが、経済サスペンスとして読むとスリリングさを感じました。株の銘柄や取引など、知力の限りを尽くし、銀行と対決していくのはまさにマーケットの魔術師ですね。最後は驚かされつつも爽快な読後感。投資をしようとは思いませんが、スリルを楽しめました。
2016/05/01
巨峰
前半は経済のこともふくめて興味深かい事柄が多々あったが、後半はありきたりというか、逮捕をされないような復讐をもっと頭を使ってしてほしかったと思いました。
2018/06/15
ミュポトワ@猫mode
お風呂で読書。図書館の廃棄本。なかなか楽しめた。後半は一気読み。面白かった。石田衣良先生はこれが初めてだけれども、こんなに読みやすくかつ、面白い本を書く先生なんだね。知らなかった。そういう意味では図書館の廃棄本ありがとうと言いたい。新しい好みの作家に出会えた。まぁだからと言って池袋ウエストゲートパークを読むかと言われると疑問だが…だって、あれ、長いでしょ?今から手を付けるのはなかなかハードルが高い。まずは石田先生の短編を漁ってみようかなと思う。ま、機会があったらねw
2023/12/22
kaoru
石田衣良さんらしさのある金融犯罪小説。巨大銀行にひと泡吹かせるという構図は、ワクワク感いっぱいで読めました。ただ、軽い語り口なのと、具体的な悪者が出てこないので、緊張感が薄く、感情移入もし辛かったです。
2016/10/14
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